将棋・王座戦で東西イケメン対決が実現! 指せなくても楽しめる「観る将」で“将棋沼”においでよ
東の中村、西の斎藤。
現在、将棋のタイトル戦である第66期王座戦が行われており、タイトルホルダーである中村太地王座に斎藤慎太郎七段が挑戦しています。この対決、将棋ファンの間では東西若手イケメン対決という点でも注目されています。
これが東西イケメン棋士だ!
中村太地王座はNHKニュース番組でコメンテーターを務めたこともある秀才イケメン。流麗な顔をしておきながら、しいたけが苦手。昨年初タイトルとなる王座を獲得しました。
斎藤七段は関西が生み出したメガネ王子。詰将棋を愛している25歳。笑顔がかわいい、和服が似合う、料理も得意……と好感度しかない!
タイトル戦は対局がネットで生放送されるので、このイケメン対決を何時間も堪能することができます。和装が拝める(高確率で)、真剣勝負に対峙する男たちの空気を感じられる――となかなかどうして萌えと燃えの宝庫なのです。先日の王座戦第一局前日の検分の様子は「映画のワンシーンじゃね?」と言われるほど絵になっておりました。
興味はあるけど指せない……観るだけで楽しいの?
将棋は基本的なルールが分かっている程度ではなかなか楽しめず、定跡や戦法を学ぶ必要がある点で「入っていきにくい趣味だ」と思っている方はたくさんいるのではないかと思います。
でも、将棋の世界は奥深いもの。将棋対局のネット中継の盛り上がりをきっかけに、自分では指さないけれど対局を観て楽しむ「観る将」という楽しみ方が広がっています。将棋の内容はもちろん、棋士の人柄やエピソードなどのさまざまな要素が盛りだくさん、ドラマティックな話も枚挙に暇がないため、ズブズブと沼にハマっていくのです。
筆者は2013年、プロ棋士VSコンピュータの「将棋電王戦」のネット中継をきっかけに将棋と出会いました。羽生善治さん以外の棋士を知りもしないレベルでしたが、電王戦の勝負の熱さ、解説・聞き手の皆さんのお話の面白さに、毎週末に開催される5番勝負全てリアルタイムで観戦した記憶があります。
自分で指す方は負けるのが嫌すぎて長続きしませんでしたが、「観る将」としてはコンスタントに活動しています。羽生竜王の若い頃のお話など、何度聞いてももだえてしまうようなエピソードはたくさんあるのですが、個人的な“推し”は、超マイペースな関西棋士・福崎文吾九段。リアル漫談と放送事故の境界線上のようなスリルが味わえる解説がオススメです。
将棋のネット動画中継は、将棋棋士である解説・聞き手の方々が対局の様子を見ながら進められます。局面の解説をしたり、なかなか局面が進まない時は雑談をしたりといった感じです。一局が何時間にもわたる長丁場なのもあり、終始穏やかな雰囲気で、作業BGVにもぴったりです(ダジャレを連発する豊川七段のような例外もあります。そんな時は作業を諦めて放送に集中しましょう)。
「観る将」の楽しみ方はそれぞれだと思いますが、解説・聞き手の方々が披露される、ご自身や対局者にまつわるお話を楽しみにされている方は多いのではないでしょうか。棋士の将棋に対する真摯な姿勢や熱い思いが聞けたかと思えば、お酒の失敗の話やおすすめスイーツなど、多岐にわたる話を聞くことができます。メールで質問できたり、コメントを拾ってくれたりすることもあるので、棋士との距離も近く感じられます。
さらに、対局中の棋士のお食事やおやつのオーダーに注目したり、対局中に起こるハプニング(虫の乱入や記録係の居眠りなど)を見守ったり、ネット中継がなければ生まれなかった「観る将」独特の楽しみ方があり、将棋のルールが分からなくても十分楽しめます。
第66期王座戦は10月16日に第四局を控えており、挑戦者の斎藤七段がタイトル獲得となる可能性がある大一番です! ニコニコ生放送やAbemaTVで生放送されますので、興味を持たれた方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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将棋界の狂騒の影で、一人の棋士に起こっていたこと。
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