福島の米「食べて応援は自殺行為」とまだ信じている人に伝えたいこと

すでに結論は出ています

消えない「汚染」のイメージ

暑かった平成最後の夏も終わり、実りの秋がやってきました。今年も、新米の季節です。西日本に引き続き、福島でも間もなく主力品種米の収穫が本格化します。

みなさんは「福島の米」というと、どのようなイメージを持っていますか?

味や品種を思い浮かべる方、そもそも何のイメージもない方。TOKIOが毎年行っている、テレビ番組の米作り企画を挙げる方もいるでしょうか。大相撲が好きな方なら、優勝力士への副賞として福島県産のお米が贈られていることが出てくるかもしれませんね。

一方で、原発事故に伴う風評被害、もしくは「放射能汚染」という残念なイメージを持ってしまっている方も、少なくないのかもしれません。

 

実際のところ福島の米は、原発事故後、知識人や著名人、マスメディアからさえも、数々の心無い言いがかりを受け続けてきました(山本太郎参議院議員の「(国会議員に出す弁当は)ベクレてる」発言や、群馬大学教授の早川由紀夫氏による2011年7月の下記ツイート、中部地方のテレビ番組で流された「怪しいお米 セシウムさん」のテロップなど)

また、インターネットで検索しようとすると、福島の米や農作物には今でもネガティブなイメージが残っていることがわかります。

画像は2018年10月現在、Google検索でそれぞれ「福島の米」「福島 農家」と入力したときに出てくる検索予測ワード。今も「放射能」「危険」「食べない」「人殺し」「テロ」などの言葉が並びます。
では、実際の「福島の米」は、今どのようになっているのでしょうか。

全く汚染されていない

まず、福島の米は「放射能汚染」されているのか? について。

これについてはもはや、「福島の米は全く汚染されていない」と断言しても差し支えありません。米に限らず、現在市場に出荷されている福島の農作物は全て、国内の他地域と比べて、被曝による健康へのリスクに全く差がないと言えます。いっとき広まった「危険!」「内部被曝が起こる!」などの言説は、誤りでした。

特に福島の米は、出荷されない自家消費分も含めて、およそ1000万袋にも及ぶ全生産量の検査を毎年続けており、そしてもう何年も前から、放射性物質の基準値を超えるものは一袋も出ていないという状況が続いています。そればかりか、99.99%は、放射線の検出限界値さえも下回っているのです(https://fukumegu.org/ok/kome/)。

米以外の食品でも、ほとんどの作物が同様の状況となっており、基準値を上回るどころか、セシウムが検出される個体が出てくること自体がもはや稀です(もちろん仮に基準値を上回った場合、その作物は出荷されません)。

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