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マランツ史上最大級電源の7chパワーアンプ。200台限定・27万円

ディーアンドエムホールディングスは、マランツブランド史上最大級を謳う電源部を搭載した7チャンネルパワーアンプ「MM8077」を12月中旬に発売する。200台の限定生産で、価格は27万円。

7チャンネルパワーアンプ「MM8077」

AVプリアンプや、追加サラウンドスピーカー用のプリアウト出力を備えるAVアンプと組み合わせるマルチチャンネル構成のパワーアンプ。マランツとしては2010年10月発売の「MM7055」(5chパワー)、「MM7025」(2chパワー)以来、8年ぶりの新モデルとなる。

7チャンネルのパワーアンプは、コンプリメンタリー・プッシュプル構成の電流帰還型。スルーレートが高くハイスピードで、広帯域にわたって豊かな情報量を持つ電流帰還型の増幅回路を、7チャンネル同一構成、同一クオリティで搭載している。

終段のパワートランジスタは、同社Hi-Fiアンプでも採用するLAPT。20kHzを超える可聴帯域外までカバーする、ワイドレンジかつ高密度なHDオーディオの忠実な再生と現代スピーカーの正確な駆動を実現すべく"瞬時電流供給能力"に優れたアンプデザインを投入したという。

2ch駆動時の実用最大出力は210W(6Ω/1kHz)で、定格出力は180W(6Ω/20Hz-20kHz)。

7ch同一構成の電流帰還型パワーアンプ
高性能パワートランジスタ(LAPT)

ヒートシンクはアルミ押し出し材を使用したモノコック構造で、剛性の強化と効率的な放熱を両立。内部フィンの長さを不等長にすることで、共鳴・共振を抑制している。

大音量再生時にも安定した電流供給と正確なスピーカー駆動を目指し、マランツ史上最大クラスと謳う約8.2kgのトロイダルトランスを搭載。内部構造は積層コアと珪素鋼板コアリング、そして全体をシールドケースで封入することで外来ノイズと漏洩磁束を低減している。

アンプ総重量の約45%を占める重量級トロイダルトランス

ニチコン製の特注ブロックコンデンサーを搭載。50,000μF×2の大容量で、パワーアンプ部へ安定した電源供給を実現。ブロックコンデンサーを固定するバンドには、鉄などの磁性体による音質への影響、劣化を避けるために純銅製のコンデンサーバンドを使用している。

性能と品質に定評あるニチコン製の特注ブロックコンデンサー

入力端子からパワーアンプ回路、パワーアンプ回路からスピーカー出力までの信号経路が最短になるよう基板、回路をレイアウト。輻射ノイズを低減し、信号の純度を高めた。

音声入力は、XLR端子とRCA端子をそれぞれ7チャンネル用意。リアパネルのスイッチで、チャンネルごとにXLRとRCAの切り替えもできる。XLR/RCA音声入力、およびスピーカーターミナル部は金メッキ処理。

チャンネルごとでバランス・アンバランス接続の切り替えが可能

同社AVプリ「AV8805」と付属のリモートケーブルで接続すると、MM8077の電源ON/OFFを連動できる「リモート電源コントロール」機能を搭載。アースループを形成しない、フローティング接続を用いている。

このほか銅メッキシャーシや高音質パーツの採用、イルミネーションOFF、オートスタンバイ機能などを備える。

消費電力は800W(待機時0.4W)。外形寸法は440×384×185mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は18.0kg。

背面部