ただ動作を自動化するといったロボットでは済まなそう。
ただいま開催中のITの見本市、CEATECで話題になっている、Preferred NetWorksのお片付けロボットをチェックしてきました。お家で働く家事ロボットと聞くと、どうしてもヒューマノイド型を想像してしまうんですけど、こちらは全くそんなことなく形も動きも工業的。
ゆっくりな動きがカワイイ
申し訳程度に顔があるものの、ずんぐりした本体で、足はホバー。いやごめん、多分ローラー的なもの。かなり実用度にステータスを強めに振ったデザインとなっています。
動作としてはシンプルで、床に落ちているオブジェクト(文房具やおもちゃ)をカメラで認識。本体のアームで優しくつまみ上げます。
あら、これはペンだわ。と、ちゃんとペン立てにお片付け。モノの収納場所を理解しているのが賢いですね。ペン立ての中にはちゃんとペンを入れて、積み木を拾ったときはちゃんとおもちゃ箱へポイしていました。おりこうだ! 動くようすは以下よりどうぞ。
成功バージョンです。というか、ほぼ成功します。 #CEATECpic.twitter.com/giMfNSlhj5
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2018年10月18日
ゆっくりとした動きですけど、ちゃんとそれが何であるかを認識して、収納場所にきちんとしまっていました。時には…
お片づけロボット、可愛い… #CEATECpic.twitter.com/p8upfjuA8p
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2018年10月18日
こんなミスもするけどね。でもそれもまたなんか可愛らしい。あと個人的にヒットしたのが、モノをつまみあげた後に正面向いてドヤァするところ。
キョロ・キョロ・ドヤァ! かわいい。
どこに片付けたか覚えていてくれる
また、ロボットが認識している様子はiPadを使ってARとしてチェックできます。
なるほど、オブジェクトがどこに落ちているのか、収納する場所はどこなのか、カメラ(天井にも複数配置されています)をとおした画像認識によって、部屋の全景や散らかり具合のすべてわかっているわけですね。
さらには、「○○はどこにしまったの?」なんて聞けばちゃんと収納場所を教えてくれるんです。つまり、「もー!勝手に片付けないでよ! どこにしまったのかわかんないじゃん!」っていう心配がないわけです。
学校に行っている間にお母さんに勝手に片付けられていた…。という気恥ずかしさを味わったことがある人にとっては、こうしたロボットによるお片付けは願ったりなんじゃない?
お片づけロボのあとには、ルンバが走り回る。最高じゃない?
この子たち、現在は登録したアイテムしか持てないようですが、ゆくゆくはディープラーニングでさまざまなモノを認識して、上手にお片付けできるようになっていくかもしれません。また、モノのコンディションなどを判断できるようになれば、消耗品だったり壊れていたら、ショッピングサイトで買い替えを促す。といったコンセプトも考えているみたい。え? めっちゃ便利じゃないですか?
彼らはただ単に、散らかった部屋を片付けるだけでなく、快適な暮らしのための住環境のトータルアシスタントとして。ゆくゆくは家庭へと迎えられるのかもしれませんね。
本やらオモチャやらリモコンやら、散らかして出かけていっても、このロボットが片付けてくれて、その後ルンバが自動的に走り始めて、帰ってくる頃にはいつもどおりピカピカのお部屋。いつ友達を招いても平気!
そういったレベルの未来でもいいので、早く来て欲しいものです。
Source: CEATEC JAPAN 2018