Teslaの3つめの工場は上海で確定。関税の影響ってすごいのね

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  • author 岡本玄介
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Teslaの3つめの工場は上海で確定。関税の影響ってすごいのね
Image: electrek

日本への輸出もここからかな?

電気自動車メーカーにして、発電・蓄電事業も行なっているTesla。彼らはこのたび、上海の临港新城(Lingang New City)にリチウムイオン電池&Tesla車の生産工場ギガファクトリー3を建造するべく、860平方kmの土地を確保したとのことです。

これはネバダ州スパークスと、ニューヨーク州バッファローに続く第3の工場

関税を避けたい

electrekによりますと、上海市とは夏に契約を終わらせ、工事に着手しているそうです。それは中国が輸入関税を変えたため、Teslaのような外車には大きな影響が及ぶから完成を急いでいるのです。

それもTesla車の輸入関税率は40%で、ほかの輸入車輸入関税率15%というから尚更、大至急で完成させなければならないのです。でも100%Tesla資本で工場が建つのは利点ですよね(従来は現地法人と50:50で合同運営する必要がありました)。

特徴的なのは、従来だと現地法人と合同で

今はジリ貧だけど、完成すればきっと!!

関税に加えて、今は海外からの輸送コストも重なっており、Teslaは中国販売での収入が減少している状態。それに中国国内で生産されている同じ車と比較して、55%~60%もコストが不利になっている状況とのこと。ですが中国は市場が巨大なので、どうしても進出したいと思っているんですね。

それでも、自動車の生産を開始するまでにはおよそ2年かかるそうです。しかし工場が完全に立ち上がった2〜3年後には、中国の顧客に年間約50万台の車両を生産する、という明るい展望を持っています。

将来は?

Tesla車とそれらを走らせるバッテリーセルの生産工場。将来はここから日本に輸出されるのかもしれませんし、もしかしたら中国で作られるEVに流用される、なんてこともあるかもしれません。それにここでのクリーンエネルギー発電によって、中国の大気汚染(PM2.5とか)が少しでも減ってくれれば……!!

世界にこういう工場を100個作れば世界を完全に再生可能エネルギーに移せるというイーロン。あと97個で目標達成ですよ!

Source: electrek(1, 2), Futurism