女優キーラ・ナイトリーさん、娘に一部のディズニー映画を禁止

Keira Knightley

画像提供, Getty Images

英女優キーラ・ナイトリーさんは16日、女性の描き方に自分が同意できないディズニー映画について、3歳の娘が見るのを禁じていると明らかにした。米人気トーク番組で話した。

ナイトリーさんは、娘のイーディ・ナイトリー・ライトンちゃん(3)が、ディズニー映画「シンデレラ」や「リトル・マーメイド」を見ることを禁止している。

ナイトリーさんは16日、米人気トーク番組「エレン・デジェネレス・ショー」に出演。1950年代の作品「シンデレラ」について、「お金持ちの男に助けてもらおうと、ただ待っている。そんなのだめ! 自分で自分を助け出して。当然でしょ!」と司会者のエレン・デジェネレスさんに話した。

「リトル・マーメイド」については、「だって曲は素晴らしいけど、男性のために声を引き渡してしまうなんて、どうなの!」と話した。

「これにはかなりイラつきます。だって、大好きな映画なので。『リトル・マーメイド』、大好き! これはちょっと難しいところだけど、でも禁止は続けます」

Keira Knightley

画像提供, Moviestore/REX/Shutterstock

画像説明, ナイトリーさんはディズニーの「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズでエリザベス・スワンを演じた

ディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズに出演したナイトリーさんは、すべてのディズニー映画を自宅から締め出しているわけではないと話した。

デジェネレスさんが声で出演したアニメ「ファインディング・ドリー」は「大のお気に入り」で、「『アナと雪の女王』は最高。『モアナと伝説の海』もまったく大丈夫」と言う。

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ナイトリーさんは、出演しているディズニー映画「くるみ割り人形と秘密の王国」の宣伝活動として、番組に出演した。同作品でナイトリーさんは、シュガー・プラムの妖精を演じている。

「アナと雪の女王」でアナを演じたクリスティン・ベルさんもまた、ディズニー映画とフェミニズムについて発言している。

Kristen Bell
画像説明, 「アナと雪の女王」でアナを演じたクリスティン・ベルさんは、「白雪姫」が気に入らないという

ベルさんは米育児雑誌「ペアレンティング」で、「白雪姫」は子どもたちに間違ったメッセージを送ると話した。

ベルさんは自分の娘リンカーンちゃん(5)とデルタちゃん(3)に言及し、「『白雪姫』を読み終えると毎回、娘たちを見てこう聞きます。『白雪姫が、魔女にどうしてりんごを食べなきゃいけないの、どこからりんごを持ってきたのって聞かなかったの、変だと思わない?』」と述べた。

ベルさんは、「王子様が白雪姫の許可なしでキスしたのって、変だと思わない?」とも加えた。

「だって、寝てる人にキスしたらだめでしょ!」

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近年のディズニー映画では、ヒロイン像が変化しつつある。日本で12月公開の「シュガー・ラッシュ:オンライン」もそのひとつで、予告編にはベルさんが演じた「アナと雪の女王」のアナが登場する。

予告編では、ディズニーの最新プリンセス、バネロペ・フォン・シュウィーツと、様々なディズニーのお姫様たちが、伝統的なお姫様像を冷やかす。

「塔の上のラプンツェル」のラプンツェルはバネロペに、「背が高い強い男が登場したからって、あなたの問題はぜんぶ解決したって、みんなに思われてる?」と皮肉を込めて言う。

バネロペは、「そうそう! あれ、なんなのいったい」と答える。

この予告編には、シンデレラや白雪姫など伝統的なお姫様に加えて、「メリダとおそろしの森」のメリダや「アナと雪の女王」のエルサ、そして21世紀版「かえるの王子様」こと「プリンセスと魔法のキス」のティアナなど、最近のお姫様たちも登場する。

こうした最近のディズニーアニメは、グリム童話「ラプンツェル」を現代風にした「塔の上のラプンツェル」同様、お約束の女性描写から大きく踏み出し、強い女性を主人公にしている。

なので、ナイトリーさんやベルさんがフェミニストとして合格にできる映画を探すなら、こうした新しいディズニー映画が条件に見合うかもしれない。