主流になりつつあるサブスク文化を守るため。
App Storeで月々や年ごとに料金を払ってアプリを使う「購読(月額/年額支払い)」システムは、Appleが推しているという話もあり、今後スタンダードな仕組みになるかもしれません。
しかし、そう綺麗には進まないのが世界一のアプリプラットフォーム。このサブスクリプションの仕組みを悪用して、意図しない高額請求を行なうアプリが以前より報告されていました。この問題について、Apple(アップル)がついに動き出したようです。ユーザーにわかりにくいように高額請求を迫るアプリが一部削除されていることが、海外報道にて伝えられています。
購読の手口は「無料トライアル」
TechCrunchによると、サブスクを悪用するアプリの手口は、「無料トライアル」のシステムを利用しています。この無料トライアルはApp Storeの仕組み上、期間が終了すると、自動的に有料支払いに移行します。いくつかのアプリはユーザーを錯誤させる形で無料トライアルへと合意させ、その後の高額請求をしていたみたい。
このようなアプリの具体例として、海外ではTinyLabsの「QR Code Reader」が例にあげられています。アプリでは「プロモードにアップグレードする」という大きなボタンと、3.99ドルという小さな文字が表示され、3日の無料トライアルの後に有料課金がスタートします。しかし実際の機能は、純正カメラアプリのQRコード読み取りと変わりません。また、より高額な契約を迫るアプリも存在しています。
そもそも黒だし
現在、上記のような詐欺的に無料トライアルと購読を迫るアプリはアメリカのApp Storeではかなりの数が削除されていることが確認されています。そもそもApp Storeのガイドラインにも「ユーザーを騙す形で購入や購読を迫るアプリは削除されます」と記載されており、このようなやり方はグレーゾーンでもなんでもありません。
ただApp Storeには依然として無料トライアル後の高額契約を迫るアプリが存在していることは、十分に気をつける必要があります。なお、購読してしまったアプリは設定→iTunes StoreとApp Store→Apple ID→Apple IDを表示→登録、から解約することができます。みなさんも気付かずに購読しているアプリがないか、一度確認してみましょう。
Source: Apple Insider, TechCrunch