iPhoneキラーiPhone?
9月のイベントで触ったときの印象からあまり変わりません。iPhone XRは、iPhone XS最大のライバルです。
カラフルでポップなデザイン、ぎりぎり片手で使えそうな6.1インチのベゼルレスディスプレイ、Face ID、XSと同じパワフルすぎるA12 Bionic搭載で実力は十分。なおかつ8万円台(SIMロックフリー64GBモデル)から手に入れることができる最新世代のiPhoneです。
もちろんディスプレイがOLEDじゃないとか、カメラはシングルだとか、そういったコストカットはあります。
ですが、そういうのはもう関係なくなるくらいの魅力がXRにはあります。iPhone XRはXSを脅かすハイエンドキラーです。
カラフルでポップ
まずなんといっても目を引くのはそのカラフルでポップなデザイン。今回試せたイエローはXRのなかでもポップさが際立ったカラーです。
X世代のiPhoneの特徴であるベゼルレスディスプレイはXSの5.8インチより少し大きな6.1インチで、その周りにあるベゼルはXSと比べるとちょっと太め。
ですが、このベゼルがちょっとぼってりしたボディと相まってポップさを演出するのに一役買っています。XSの洗練された気品のある装いとはちがう、ポップさを纏っています。
このカラフルでポップなデザインってだけでiPhone XRを選ぶ理由にしてもいい、そのくらい、いいです。
iPhone XR Unboxing
Designed by Apple in California
箱も撮りたくなります
こんにちは
ちらっ
簡易マニュアルなど
どやぁ
EarPodsと電源アダプタ
もちろんLightningケーブルも入ってます
こんにちは(4枚ぶり2度目)
アンボックスでした。つづきをどうぞ ↓
片手で使える最大のiPhone
左からiPhone X - iPhone XR - iPhone XS Maxです。どちらかと言えばMax寄りのサイズ感に見えますが、成人男性としては標準的な大きさの僕の手ではぎりぎり片手で使えました。XS Maxは無理。でかすぎ。片手で持つと落としてしまいそうな心配が胸のまわりでもやもやします。
XRは5.8インチのXSほどがっちりって感じまではいきませんが大丈夫。iPhone XRは片手で使える最大のiPhoneです。
XRはXS Maxと同じ量の情報が表示できる
発表から最近まで気づいてなかったんですが、XRは6.5インチのXS Maxと同じだけの情報が表示できます。これは同じiTunes Storeの画面を表示させてみたところ。ほら、XRとXS Maxは同じところまで見えています。
片手で扱えるサイズで、XS Maxと同じだけ表示できる。これはつよい。
動画をみるときは大画面がうれしい。NetflixやYouTubeのヘビーユーザーであればなおさらです。
ステレオスピーカーもいい感じです。もちろん耳とiPhoneとの距離によりますが、ソファーに寝転がってiPhoneを手に持って動画をみる。そんなシチュエーションでははっきりとステレオ感が感じられました。
これは書くか迷ったんですが、同じディスプレイのことでいうと、XSのディスプレイと比べてXRのディスプレイは、スクロールが気持ち重い感覚がします。
これが有機ELと液晶のちがいなのか、タッチセンサーの仕様のちがいなのかはわかりませんが、どちらにせよ、忘れていいくらいのちがいでしかありません。あえて比べると、わかるひとにはわかるかもね、くらいのことです。
XRだけの広角レンズを使ったポートレートモード
目を惹かれる丸いラウンド形状のカメラレンズ。XS系の楕円ではなく美しい円を描いているのがXRのカメラです。複数のレンズを使わず、毎秒5兆回の演算をこなすA12 Bionicによってコンピュテーショナル・フォトグラフィーの世界に足を踏み入れています。
その力を発揮しているのがシングルカメラでボケを生みだすポートレートモード。これまではふたつのレンズを持ったiPhoneが望遠側のレンズを使って実現していたポートレートモードを、iPhone XRはひとつのレンズ、それも焦点距離が26mmの広角レンズで実現しています。
上のサンプルでは青のジャケットがシャープに、体の輪郭から外がきれいボケています。撮るとき、画角が広いのでけっこう寄らないとポートレートモードが有効になりませんでした。
ちなみにポートレートモードで擬似的にライティング効果をかけるポートレートライティングは、XRのアウトカメラの場合「自然光」「スタジオ照明」「輪郭強調照明」の3つが使えます。インカメラはそれに加えて「ステージ照明」と「ステージ照明(モノ)」も使えますよ。
それと、XSシリーズでは有効な物体へのポートレートモードが、
XRでは人物に特化している仕様になっていて有効になりません。表示されるメッセージが「誰も検知されませんでした。」というあたり、人以外は対象にしてないよ、よろしくね!って意図を感じます。
ふつうに撮影した作例も一枚置いておきます。iPhone X、iPhone XR、iPhone XS Maxです。
iPhone X
iPhone XR
iPhone XS Max
ビルの色味と遠くの空をみるとA12 Bionicの仕事がわかりますよ。
完成度が高すぎるハイエンドキラー・ベーシック
仕事柄、よくどのiPhoneがいいのか聞かれるんですが、今年のiPhoneは本当に困ります。とにかく最強モデルがいいとか、カラフルなのがいいとか、安いやつ!とか、明確でONE WAYな人はいいんですが、迷いはじめると沼にはまります。
iPhone XRはこの沼を深くしています。だってXSとほとんど変わらない最新世代のスペックに、6.1インチの大画面、XS Maxと同じ情報量のディスプレイ、カラフルでポップなデザイン、コンピュテーショナル・フォトグラフィーな広角レンズとポートレートモード。で、8万円台。これはもうほとんどズルいレベルです。XSではなくXRを選ぶひとが続出しそうなハイエンドキラー・ベーシックに仕上がってます。
Appleってほんとに絶妙なラインナップにしてきますよねほんと。