今はスマートスピーカーにお願いするだけで家電が操作できる便利な時代です。とはいえ、音声認識がされやすいように滑舌や話し方に気をつかうなど、めんどうだなと感じることもありますよね。
同じようなことができる選択肢は他にないのか…と考えた結果、一周まわって物理ボタンにたどり着きました。
スマホと連動して使うスマートボタン『NIU』を試してみましたので、便利な点や気づいたことをご紹介していきます。
基本はスマホの外部ボタンとして使う
まず、『NIU』を使うには、iPhoneかAndroidスマホとBluetooth接続を行います。
そして、専用アプリからアクションを登録していきます。シングルタップ、ダブルタップ、長押し、の3つのトリガーに対応したアクションが設定できます。
たとえば、アクションに「写真」を登録するとスマホを設置したまま撮影でき、リモートシャッターとして使えました。ちなみに、「ビデオ」の項目もあり、録画にも対応しています。
撮影や録音はアプリを起動する必要あり
私はボイスメモを多用するのですが、『NIU』の「ボイスレコーダー」を使えば、スマホ画面を何回もタップしてボイスメモアプリにアクセスする必要がなくなります。
ただ、一般的な録音アプリと違い、アプリ内に保存される音源のエクスポートや編集ができないのがおしいと感じました。
写真とボイスレコーダーを使う前に画面ロックを解除
「写真」と「ボイスレコーダー」を使うときのポイントですが、これらを使う際、スマホを画面ロックしたままボタンを押すとまず通知が出て、これをタップしてアプリを起動…というちょっと面倒くさい流れに。
ですので、あらかじめアプリを立ち上げ、画面ロックを解除しておけば、『NIU』をキューとして使うことができました(その際、アプリ内で通知をオフにしておきます)。
防水&マグネット式で必要な生活シーンに配置できる
ほかにもよく使いそうなアクションは、音楽の再生ではないでしょうか。こちらは画面ロックしたままでも問題なく、iPhoneのミュージックライブラリからの曲が流れ出しました。
防水仕様なのでお風呂に置いてもよいですし、マグネット式ですので冷蔵庫にくっつけておいて、家事をしながら使うのもよさそう。濡れた手で触れますし、ワンプレスで気分が変えられますね。
Hue製品を持っているなら家電もコントロール可能
また、スマホを探すアクションや録音した音などを鳴らすアクション、PhilipsのHue製品をお持ちの方であれば、家電をコントロールするアクションも登録できます。
ちなみに「フェイクコール」というものもありましたが、こちらは日本非対応なのか機能しませんでした。
IFTTT連携でオペレーションの短縮ができる
さらにIFTTT連携も可能です。『NIU』をキューとして登録することで、IFTTT上の膨大なサービスをボタンから操作できるようになります。
たとえば私の場合、ChromecastをPCのモニターに接続して、tp-linkのスマートプラグで電源のON/OFFを行っていますが、これがボタン1つでできるようになりました。
ほかにも、iOSのリマインダーを登録したり、SMSやGmailを自分あてに送ったり、Slackで定型文を投稿したりすることができました。
『NIU』とIFTTTを使ってできることは、まだまだたくさんありますので、クラウドサービスやIoT家電などのボタン操作を用途に応じてデザインしてみてはいかがでしょうか。
『NIU』は米Amazonなどから購入できて、価格は33.85ドル(約3800円)で、送料は5.26ドル(約600円)です(日本のAmazonにも平行輸入品があります)。
スマートボタンの導入で、日々の雑多なオペレーションがシームレスなものになっていく予感がします。
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Photo: 山田洋路
Source: NIU, Amazon.com, Amazon.co.jp