FacebookがOculusを買収したのは2014年のこと。買収金額は23億ドルでした。VR市場を盛り上げ牽引しようと邁進し、2016年、一般向けにOculus Riftを発売。2018年は、Oculus Goが発売され、Oculus Questが発表されました。これでようやく第1世代はそろった、これからだ!という今、Oculusの共同創設者であるBrendan Iribe氏がFacebookを去ることが明らかになりました。
Iribe氏は、Palmer Luckey氏、Michael Antonov氏、Nate Mitchell氏とともに、2012年にカリフォルニアでOculusを創業。Oculus Riftのプロトタイプ開発に関わり、Kickstarterで目標金額の約10倍という240万ドルを集め、大きな注目を浴びました。Facebook買収後は、Oculus VRのCEOを務めていましたが、2016年に退任。以降、PC VR部門のバイスプレジデントとして活躍していました。
What a ride! We made science fiction into reality and inspired a new industry in the process. Oculus was only possible because of such an extraordinary team and community. Thank you! Now, six years after we launched Oculus and Rift, I'm moving on to the next chapter!
— Brendan Iribe (@brendaniribe) 2018年10月22日
いろんなことがありました! サイエンスフィクションを実現したし、新しい市場を切り開いたと思う。Oculusがここまでこれたのは、ひとえに素晴らしいチームとコミュニティのおかげだと思います。どうもありがとう! OculusとRiftから6年、次のステップに進みます!
ポジティブなコメントをツイートしたIribe氏。Facebookへの投稿も、ツイートと同じくポジティブです。
ネタ元のTechCrunchは、Iribe氏退社の理由として、自身が率いていた第2世代Oculus Riftに関わるメインプロジェクトが、社内的事情によりキャンセルされたためと伝えています。Iribe氏とFacebookはOculusの未来に対して基本的な考えが違うという話も出ており、Oculus Riftの未来があまり明るくないのでは?とも懸念されていますね。
しかし、Riftの中止報道についてはIribe氏の後任のNate Mitchell氏がTwitterで否定。今後もRiftの開発はドライブしていくと話しています。まぁSNSで恨みつらみを発信するような別れではなかったってことですよね。そう思いたいですよね。
A lot of questions today about the future of Rift — we're still driving forward on the Rift/PC platform with new hardware, software, and content.
— Nate Mitchell (@natemitchell) 2018年10月22日
Lots of great stuff in the works. More to share in the months ahead.
またOculus VRの今後について、米GizmodoがFacebookにコメントを求めたところ、以下の回答がきました。
次世代のRiftについてまだコメントできる段階にはありませんが、PC VRは投資を続ける分野であり、戦略の1つです。シリーズとコンテンツは開発を続けており、来年はもっと明確な形でお見せできると思います。
Facebookに投稿された、20年ぶりの休みでしっかり充電するとあり、Iribe氏の今後の動きはまだわかっていません。
Source: TechCrunch