誰だって喧嘩(ケンカ)はしたくないものです。

少なくとも、パートナーとの争いは避けたいことでしょう。とはいえ、ケンカはなくなりませんし、相手がどんな人であれ、パートナーとは、多少のもめ事がつきものです。

顔を見ればいつもケンカばかり、というのも良くありませんが、全くケンカをしないというのも望ましい関係とは言えませんよね。2人の関係に影響を与える大切な事柄について、健全で建設的な争いができれば、パートナーとの心の距離は、離れるどころか、かえって近づくことも多いのです。

「健全な」争いをしよう

では、「健全な」争いとは一体どんなものでしょうか?

タイム誌に最近掲載された記事では、この点について心理学者に意見を聞いています。その中に、心理学の知見からの、とても興味深い提案がありました。

『ケンカをするなら、あらかじめ決まった時間を設けて、その時間にすると良い』というものです。

この記事を最初に読んだ時、私は「ずいぶんおかしな提案もあるものだな」との感想を持ったのですが、少し考えてみて、これは良いアイデアなのではと思うに至りました。

2人の間に緊張が高まっている、まさにその時に感情的なケンカをするよりも、ケンカが起きそうになったら、あとで別に時間を設け、その時にお互いに気の済むまで思いのたけを語るほうがベターというわけです。

何も、来週の火曜日まで延期する必要はありません。けれども、2~3時間、間を空けるだけで、自分の気持ちや、怒っている理由について、落ち着いて考えることができます。

その上で、数時間後の「ケンカの時間」に、自分の中でしっかり考えてまとめた内容をパートナーにぶつければ良いのです。

これならおそらく、その場の勢いで相手を傷つけるような言葉を言ってしまうのも避けられますし、問題の根本に目を向け、お互いに納得出来る解決策を編み出せるはずです。

なぜケンカしてしまうのか、根本的な原因を考える

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Image: fizkes/Shutterstock

毎回毎回、気がつくと全く同じようなことでケンカをしているというのも、カップルにはありがちな話です。

一見、理由はその時々で違うように思えても、ケンカが起きる根本的な原因に目を向けると、繰り返される共通のテーマがあるのに気づくはずです。

前述のタイム誌の記事では、平日の午後5時半に決まってケンカをするカップルの例が取り上げられています。

この時間帯はちょうど仕事が終わったところ。片方がその日に起きたことを相手と語り合いたいと思っているのに、もう1人は職場で大変な1日だったから家にいる時くらいはリラックスしたいと思っているという、意識のズレが起きがちです。

疲れているパートナーが会話を避けるので、話したいほうの人は、自分は無視されている、パートナーは思いやりが足りないと不満がたまるばかりなのですが、実際には、原因の一端はこちらの人にもあるのです。

毎日のようにケンカをしたり、同じことで繰り返し争ったりするよりも、何が問題を引き起こしているのか、その根っこの部分に着目し、両者が納得する妥協案を編み出すよう取り組んでみましょう。

例えば、

いつものケンカが始まりそうになったら、まずは2人ともその場から離れて、数分経ってからまた顔を合わせるというのも、効果的かもしれません。

それでもいつものケンカが治まらないなら、パートナーの主張にしっかりと耳を傾け、質問をしてみましょう。

それで「悪いのは自分だった」と気がついたら、適切な謝罪の方法を探り、実践しましょう。

カップルには、2人にしかわからない「愛の言葉」があるのと同様に、独特の「ごめんなさいの言葉」もあってしかるべきなのですから。

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Source: TIME

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Emily Price - Lifehacker US[原文