帰る場所が思い出せないサラリーマン……なぜか大人ばかりが集まる「迷子センター」の漫画が不思議で切ない
迷子の大人たちの切ない事情。
普通は迷子になるといえば子どもですが、ここに集まってくるのはなぜか大人ばかり――そんな謎の「迷子センター」を描いた漫画がちょっと不思議でちょっと切ないです。Twitterで10万回近くリツイートされるなど人気を集めています。
主人公の女の子は学校帰り、道端に座り込むサラリーマン風の男性を見つけます。「おじさんどうしたの?」と声をかけると男性は「迷子」と返事。なんでもお家の人のことすら忘れてしまっているようで、女の子は迷子センターへ連れて行くことにします。
しかしなぜか、施設には大人たちがいっぱい。受付のおじさんは「みんな迷子だよ」「帰り方を忘れちゃったんだ」と説明します。実はおじさんももともと迷子だったらしく、居付いているうちに受付をすることになったんだとか。
女の子はセンターを見回していると、パパが好きな歌手に似ている男性を発見。サインをお願いしたところ、その男はペンを走らせたあとで「そうだ…… 俺は今井コーシローだ…」と自分の存在を思い出します。今井さんは「もう帰れる気がする」と女の子にお礼を言って、どこかに帰って行ってしまいました。受付のおじさんにも名前を調べてあげる約束をして、女の子も帰宅することに。
しかし家に着くと不思議なことが。さっき書いてもらったサインをお姉ちゃんに見せると、「ニセ者だよ、その人」「だって今井光志郎ちょっと前に死んじゃったもん」と教えてくれます。え、じゃあさっきの男性は一体何者だったんだ……?
今井光志郎の流れから、話題は父方のおじいちゃんの話に。物心付く前に亡くなってしまったため、これまで女の子は「おじいちゃん」という存在は母方の1人しかいないと勘違いしていましたが、実は2人いたことをたった今知ります。
「たしか赤ん坊のあんたを抱っこしている写真が……」とお姉ちゃんが昔のアルバムを取り出したところ、お母さんの夕飯に呼ぶ声が。2人が出ていったあと、無造作に置かれたアルバムのページがめくれて現れたのは、迷子センターの受付のおじいちゃんが赤ちゃんを抱く写真なのでした。あの人は、女の子の父方のおじいちゃんだったのか……!
今井光志郎といい受付のおじいさんといい、このお話に出てくる「まいご」の大人たちはこの世での生を終えた人たち。つまり、迷子センターにいた人たちは亡くなって成仏できない人たちだったんですね。「大人の迷子センター」の謎は解けたけれど、そこにいる人たちがもしかしたら何かしらやり残したことがあったのかもしれない……そう思うと何とも言えない気持ちに。この漫画を読んだ人からは「あれは伏線だったのか」「安らかに」など、さまざまな感想が届いています。
作者の漫画家・皆本形介(@mnmtksk)さんは、現在マガポケで『バトルアリーナ』を連載中。以前紹介した創作漫画「私はロボットではありません」も今回の作品と同じように、日常のちょっとした不思議からドンデン返しが起こるストーリーが魅力となっています。
画像提供:皆本形介(@mnmtksk)さん
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