自己改善や自己啓発というのは、「個人的な活動」だと考えている人も多いでしょう。しかし、自己改善において「他人とのつながり」は、極めて重要です。当然、今の時代は、SNSが一番手っ取り早い方法と言えるでしょう。

ポイントは、自分をやる気にさせてくれるものを見つけることです。

人によっては、人前で恥をかくかもしれないことだったり、同じ目標を共有できる人を見つけることだったりするかもしれません。

オンライン上の励ましでも、背中を押してくれるには十分です。

すぐにズルをしてしまう人はSNSを使おう

いい習慣を身に付けるには長い年月がかかります。また、習慣が身に付きかけている時が一番大変で、一番ズルをしやすい時です。これまでもそのような経験がある人は、目標を達成するのにSNSが役に立ちます。

スタンフォード大学の研究者は、それは人間のエゴ(自分を守るという先天的な欲求)が原因だと発見しました(PDF)。目標に対してズルをすると、それは大したことではない、1回の失敗にすぎないと自分に言い聞かせます。

しかし、それではその失敗が本当はどういう意味を持つのかを公正に評価していません。評価を正直に教えてくれる、他人の公正な視点が必要です。

181012_SNS_01

SNSは、信頼している人から、この手の説明を面前で受けられる素晴らしいものです。進歩や失敗を公表することによって、自分のやり方に対する正しい分析が見つかるでしょう。

実行する

SNSを使った素晴らしいやり方は、背中を押してくれそうな立役者たちに目標達成を手伝ってもらうことから始まります。

その場限りではなく、もう少し組織的に、人を選んだグループをつくりましょう。

うまくいく立役者グループをつくるための基本事項があります。

  • 目標を公表する
  • 共通点がある
  • 慎重に人選する
  • 定期的にチェックしてもらう
  • ミーティングを設ける
  • 報酬/リスクシステムを維持する
181012_SNS_02

立役者グループと、どのようにコミュニケーションをするかが大事です。

チャットアプリ「Slack」や週毎のビデオ会議「Appear.in」を使うのはオススメです。「MakeUseOf」の編集部でも、この2つのアプリをどちらも定期的に使用しています。

素晴らしいSlackコミュニティで、すでに一般公開されているものもあるので、「Slack List」や「SloFile」で数千ものコミュニティをチェックできます。そのコミュニティのひとつで数日間過ごすと、立役者グループに入ってもらえそうな、同じような考えの人が見つかるでしょう。

他人のチェックがいい行動へと後押しする

すべての目標が楽しんでできるものとは限りません。例えば、痩せるための定期的な運動は、誰もが好き好んでやるものではありません。しかし、スポーツジム仲間がワークアウトをもっと面白くしてくれたり、SNSが一人でやる運動をより良いものにしてくれます。

心理学者であり作家でもあるElizabeth Lombardoは、目標を公表することで、説明責任が発生すると言います。

不完全なタスクについて何か言う人が、周囲に誰もいなかったら、翌日、もしくは翌週へと先送りしやすくなります。しかし、タスクや目標が人目につくようにしていると、他人に格好悪いところを見せたくないというだけで、よりやる気が出ます。

つまり、このように公表するプレッシャーは短期的な動機づけになる、ということを知っておきましょう。

公表した目標がある人は、最終的に内的な動機づけに頼る傾向にあります。2年間ToDoリストを公表していたMaximillian Kleinさんは、外的なプレッシャーはやる気を出させてくれるが、いずれはそれを本質的なやる気に変換しなければならないと言っていました。

実行する

Karen X. Chengさんは、「Give It 100」という活動をはじめました。コンセプトは、なにか目標(腕立て伏せやダンスを習うというような)を決め、100日間毎日それをやるというものです。そして、毎日写真を撮り、自分の成功と失敗を記録します。

目標に対してやる気を保ち、自分にも正直でいなければならなくする素晴らしい方法です。写真を撮って公開しない日は、フォロワーが「何かあったの?」と聞いてくるでしょう。

「Give It 100」は、今やInstagramのハッシュタグにもなっているので、自分の写真や動画に「#GiveIt100」とタグ付けすれば、この活動に参加できます。

自撮りで十分(匿名でもいい)

Facebookでは本名を使わなければなりません。他のTwitterのようなSNSでは、匿名でいることもできます。研究によると、どんなSNSを選んでも利点はあります。

例えば、スポーツジムで汗だくの自撮り写真があります。すでにInstagramやSnapchatで見たことがある人もいるでしょう。

しかし、「The Daily Burn」で何人かの心理学者が話しているように、これには驚くべきメリットがあるのです。このような自撮り写真は自信がつき、友だちからの「いいね」やコメントで簡単な満足感が得られます。

そして今度は、翌日ベッドから出るための動機づけにもなるのです。

181012_SNS_03

したがって、自撮りを嫌うのはやめて、利用しましょう!

InstagramやSnapchatのようなSNSにサインインし、自撮りを投稿するのです。一人でスポーツジムにいる写真である必要はなく、目標に向かって進歩しているところであれば何でもいいです。

自分の体重や太った体をさらけ出すのが恥ずかしい人もご安心ください。研究者は、Twitterのような匿名のSNSでも、いい効果が得られる人がいることを発見しました。

サウスカロライナ大学による研究では、Twitterで体重が減ったことを投稿した人は、投稿しなかった人よりもさらに多く体重が減ったことがわかりました。

実際、ツイートすればするほど、それだけ体重も減り、約20ツイートで1%の体重減少につながっています。

実行する

自撮りに適したSNSは、目標がどのようなものかにもよります。

例えば、フィットネス系は写真が合っているので、Redditの「r/ProgressPics」を試してみてはどうでしょう。同じようなもので、Instagramには「#transformationtuesday」というハッシュタグがあります。

181012_SNS_04

フィットネスの目標達成までの自撮りを投稿するコミュニティは、進捗を記録でき、時には必要な励ましももらうことができます。

Instagramは自撮りに適したコミュニティなので、最初に試すべきSNSでしょう。Instagramで最適なハッシュタグを見つけて、ニーズに合ったものを選びましょう。

同じような考えを持つ人たちを見つけて楽しむ

目標にはさまざまなかたちがあります。しかし、進むにつれて楽しくなくなったら、何が大事なのかわからなくなります。自己改善のプロセスは楽しいものでもあるべきです。SNSは、同じようなことを目標にしている人たちを探すのにも役立ちます。

おそらく、これで一番有名なのは「NaNoWriMo」でしょう。毎年11月に、30日間で小説を完成させるために世界中の作家が集まります。応援してくれたり、支え合ったりするコミュニティは、互いに励まし合い、できるだけ助けようとしてくれます。

181012_SNS_05

それに、同じような考えを持った人たちは、あなたの目標と同じような試練や試行錯誤を共有してくれます。あなたが乗り越えようとしていることをより理解でき、手助けしてくれるでしょう。結局、考え方としては単純です。仲間がいれば何でも楽しくなりますよね?

実行する

自分が属せるようなコミュニティを探すには、インターネット上最大の2つのSNS、「Reddit」と「Facebook」から始めましょう。

Redditでは、自分と同じような人が見つかる場所を探すために、Redditで最も親切なコミュニティから始めます。そのようなサブディレクトリの人たちに、そのようなオススメの場所を聞いてみたら、助けてくれるでしょう。

181012_SNS_06

Facebookには、数百万ものFacebookグループがありますが、自分に合ったものを探し出すのは難しいです。新しいFacebookグループを探す方法について以前紹介したこともありますが、Facebookグループのアプリを使って始めた方がいいでしょう。

Discoverタブで、あなたのいいね!を元にグループをオススメしてくれます。また、検索機能もピッタリのグループを発見するのに十分強力です。

ダウンロード:Facebookグループ Android版(無料)iPhone版(無料)

科学的にも裏付けされている

今は、はっきりと科学的に裏付けされた目標を達成するためのガイドラインがあります。自分の進歩を頻繁に観察し、すべてのステップを測定し、あらゆることを公表しましょう。SNSが実際に活躍するのは、この最後の公表のところです

これまで目標を達成するのにSNSを使ってみたことはありますか? まだ使ったことがない人は、ぜひ試してみてください。


Image: easy camera/shutterstock

Original Article: How Social Networks Can Help Your Self-Improvement Goals by MakeUseOf