メカメカローファイを身にまとう。「Porta Pro Wireless」は思った以上に、アリでした #hpfes

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  • author ヤマダユウス型
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メカメカローファイを身にまとう。「Porta Pro Wireless」は思った以上に、アリでした #hpfes
Photo: amito

そのスタイルを貫こう。

御年34歳のヘッドホン「Porta Pro(ポータ プロ)」が、何を思ったのかこの2018年にBluetoothを引っさげて、「Porta Pro Wireless」としてワープ&メガ進化。「秋のヘッドホン祭 2018」のKOSSブースでその姿を確認し、おぉマジでワイヤレスで動いてるじゃんと感動した次第です。

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Photo: ヤマダユウス型

このザラリ系プラスチック全開のイヤーパッドとアルミむき出しのヘッドバンド兼ヒンジは、今の10代の子たちにはどう映るんでしょう。レトロ?それともむしろクール? 今日のイベントの客層的には、圧倒的に前者だと思いますけれど。

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Photo: amito

「Porta Pro Wireless」は、Bluetoothまわりの通信装置以外はPorta Proとまったく同じ。言いかえれば、元となっているPorta Proにワイヤレスの仕組みを乗っけただけなんです。その通信装置一式は、左右から伸びたケーブルに集積されています。対応コーデックはSBC、aptX。バッテリーは12時間。

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Photo: ヤマダユウス型

ケーブル長からして、ワイヤレスヘッドホンというよりかは首掛け型のイヤフォンに近いかも。こんな風に後ろに回せばシルエットも似てきますしね。リモコンにはマイクも内蔵されていて、ハンズフリー通話も可能です。

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Photo: ヤマダユウス型

ケーブル全体の長さはこんな感じ。うっすいアルミの持ち心地がまた良いのです。

そして、Porta Proといえば折り畳みができるのも忘れてはいけません。折り紙のように一手一手と折っていきましょう。こんな風に。

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GIF: ヤマダユウス型

ここまで10秒。最後は左右をフックに引っ掛けて、ヒンジをグイっと曲げたまま固定します。この強引さに昭和生まれを感じるなぁ。

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Photo: amito

専用のセミハードケースは「Porta Pro Wireless」に同梱されています。オリジナルのPorta Proは、ケースは別売だったんですよね。ジッパーの青ラインが現代リブートの証。

今更ポタプロサウンドに言及する必要もないと思いますが、ワイヤレスでPorta Proを使うという体験は、思ったほどエッジーではないなと感じました。つまり、これは普通に使えるものだ、と。キワモノアイテムかと思ってたら、全然そんなことなかったんですよね。

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Photo: ヤマダユウス型

それはサウンド、付け心地、ポータブルさだけでなく、デザインも含めた話。ワイヤレスに使える「Porta Pro Wireless」は、有線に比べてかなりファッションアイテムとしての性格が強まったように思います。ヘッドフォンはアクセサリーとしての面も持ってますけど、メカメカしいポタプロはそのクセが一層強い。しかもコレはワイヤレスで使いやすいときた。

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Photo: amito

となったら、首にかけたりカバンにかけたりするだけで気分はサイバーでローファイ。流れてくる音は34年続くトラッドサウンド。でも、本体はケーブルのないストレスフリースタイル。いやぁ、これ、すごく欲しくなりました。ゼンハイザーのラスボスワイヤレスも欲しいけど、スペックでは測れないエモみが確実に息衝いてます。

「Porta Pro Wireless」は、すでにAmazonなどで発売中。スタイルのあるものはカッコいいって言いますけど、それを地で行ってますね。ワイヤレス化の判断を下したKOSSもカッコいいし、それを選んで使う人もカッコいい。みんなカッコよくなれる。そう、ポタプロならね。

Source: 秋のヘッドホン祭り 2018