「おやすみモード」をオンにすることだけが、Macで作業中に邪魔が入らないようにする唯一の方法ではありません。
あなたがシングルタスキングを目指しているなら、目の前のタスクに集中しやすくするいくつかの設定を紹介するので、試してみてください。
MakeUseOfでは、以下の5つの設定から始めることをおすすめします。自分に役立つものだけを採用し、あとは無視してもかまいません。
1. シングルアプリケーションモードをオンにする
作業中のウィンドウを最大化したり、画面をフルスクリーンにすれば、その背後に散らばっていたアプリはすべて見えなくなります。
そうする以外にも、キーボードショートカットの[Option]+[Cmd]+[H]でも、作業中のアプリケーション以外のすべてのアプリを隠すことができます。
逆に、いまアクティブなアプリのすべてのウィンドウを最小化するには、キーボードショートカット[Option]+[Cmd]+[M]を使用します。
ところで、使用中のアプリ以外のすべてのウィンドウを自動で最小化できたとしたら便利ですよね? macOSに標準で組み込まれたシングルアプリケーションモードを使えば可能です。
このモードを有効にするには、ターミナルアプリを開き、以下のコードを貼り付けて[Enter]キーを押しいてください:
defaults write com.apple.dock single-app -bool true; killall Dock
(この変更を元に戻すには、同じコードの[true]を[false]に置き換えて実行する)。
コードを実行したら、アプリを切り替えてみましょう。すると、アクティブなアプリ以外は非表示となるはずです。
非アクティブなアプリを隠すのではなく、ウィンドウを暗くしたいだけなら、HazeOverなどの調光アプリを試してください。一定時間使っていないアプリのウィンドウだけを隠したい場合は、Hocus Focus(無料)をインストールしましょう。
隠すと言えば、Mac上のありとあらゆるものを隠して(アプリやウィンドウだけでなく)、さらに気が散るもののないインターフェースにすることもできます。
2. グレイスケールモードに切り替える
グレーの毛布で画面を覆えば、あなたがレトロルックのファンでもないかぎり、うきうきした気分を大いに沈静化することができます。
仕事に完全集中するためには、カラフルな要素が画面に与える影響を拭い去る必要があるのかもしれません。それには[システム環境設定]>[アクセシビリティ]>[ディスプレイ]で、[グレースケールを使用]にチェックを入れるだけでOKです。
3. ペアレンタルコントロールを有効にする
Macのペアレンタルコントロール機能は、親でなくとも利用することができます。この機能を使えば、Facebookなどの気を散らされるウェブサイトを排除したり、閲覧時間を制限したり、仕事以外のアプリへのアクセスを禁止することができます。
ペアレンタルコントロールを有効にするには、[システム環境設定]>[ペアレンタルコントロール]にアクセスしてください。 次に、制限するユーザーアカウントを選択し、右側に表示される[ペアレンタルコントロールを適用]ボタンをクリックします。
すると、選択したアカウントがMacOSでできることを、さまざまにコントロールすることができる、設定タブが表示されます。内容はわかりやすいので、どの設定をどうすればいいか、すぐに理解できるはずです。
ペアレンタルコントロールは管理者以外のユーザーアカウントにのみ適用できます。仕事用に通常アカウントをつくっておくことをおすすめします。
ペアレンタルコントロールを設定するのは面倒?
Focus(20ドル)を使えば、プライマリアカウントのままでウェブサイトやデスクトップアプリをブロックすることが可能。
無料の体験版もあります。
このアプリはメニューバーに常駐し、数回クリックするだけで、アプリやウェブサイトをブロックしてくれます。Focusにはほかにも、ポモドーロタイマーや、感動的な引用句を表示する機能なども含まれています。
4. Safariのリーダー表示を使う
Safariの「リーダー表示」は、ウェブページから、メインコンテンツ以外の、チカチカ点滅するボタン、リンク、ツールバーなど、注意をそがれるものをすべて、一瞬で隠してくれる機能です。
リーダー表示にするには、メニューの[表示]>[リーダー表示]をクリックするか、アドレスバーの[リーダー表示]ボタンをクリックしてください。
あるいは、ショートカットを設定すれば、さらにすばやく切り替えられるようになります。[システム環境設定]>[キーボード]>[ショートカット]>[アプリケーションのショートカット]で設定してください。
また、すべてのウェブサイトを自動的にリーダー表示させるように設定しておくと、さらに便利です。この設定を行うには、メニューの[Safari]>[環境設定(Cmd + コンマ)]を開き、[Webサイト]タブに切り替えます。
次に、サイドバーで[リーダー]を選択し、右サイドパネルの一番下にある、[これ以外のWebサイトでのデフォルト設定]のドロップダウンメニューを[オン]にしましょう。
この設定は、現在開いているウェブブサイトには適用されません。同セクション内で、それぞれのサイトについて個別にリーダー表示を有効にする必要があります。
5. すべてのアプリケーションを一度に終了する「パニックボタン」アプリケーションを作成する
クリック1つですべてのブラウザタブを隠せる拡張機能を覚えていますか?
それと似たような、Macの画面上のすべてのウィンドウを消せるパニックボタンがあれば便利です。うれしいことに、Automatorを使えば、自作することが可能です。
Automatorアプリを開き、表示されるFinderダイアログ内の[新規書類]ボタンをクリックします。次に、書類の種類で[アプリケーション]を選択してください。
サイドバー[アクション]ライブラリから、[ユーティリティ]をクリックします。 対応するアクションのリストから[すべてのアプリケーションを終了]をドラッグして、ワークフローエディタである空白の右側のパネルにドラッグしましょう。
[終了しないもの]オプションが表示されますので、自動で終了させたくないアプリを[追加]ボタンで1つずつ追加してください。
(今後、Automatorを使用すると、変更の保存を確認するプロンプトが表示されます。確認の有無は、ワークフローエディタの[変更の保存を確認]チェックボックスで切替可能です)。
[ファイル]>[保存]をクリックして、任意の場所にアプリを保存します。アプリを保存したら、アイコンをDockにドラッグしましょう。こんど仕事に集中するために画面をクリーンアップしたいときに、このアイコンをクリックしてください。
ノイズを減らす
最高の生産性ハックは自己鍛錬であり、デバイスハックをいくら積み上げてもそれにとって替わることはできません。しかし、少なくとも、デジタルな誘惑を遠ざけることは可能です。上で紹介したmacOSの設定を試して、どのような効果があるか観察してください。
また、仕事の邪魔になるものを徹底的に排除したい人は、ミニマリストのためのMacのセットアップも、参考にしてください。
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Image: mama_mia/Shutterstock.com
Source: HazeOver, Hocus, Focus
Original Article: 5 Simple macOS Tweaks to Help You Stay Focused by MakeUseOf