目標を設定し、その達成に向けて努力することは、そもそも楽観的な行為です。あなたは、より多くのもの、より良いものを求めており、「自分にはその仕事をして報われるために必要な能力が備わっている」と信じているわけですから。

でも時には、悲観的な面を表に出すことが、目標をより早く達成するのに役立つこともあります。

テキサス大学オースティン校の心理学教授Art Markman氏がビジネス誌『Fast Company』に書いているように、いかなる目標を達成するにしても、計画を立てることは非常に重要な要素です。

目標に向かう道筋で果たす必要がある具体的な手順や作業を、心に留めておくべきだからです。その点で、あなたの悲観的な面が役に立ちます。

悲観的な面が役に立つ場面

どのように役に立つのでしょうか。Markman氏は次のように書いています。

今度、自分自身の、あるいは誰かほかの人の大切な目標についてじっくり考える時は、その悲観主義を解き放ち、自由にさせましょう。うまくいかないだろうと思うことを、すべて洗い出すのです。

どのみち、本当にその目標を達成しようとするなら、実際にそうした障害が現れる可能性は高いのですから。

立ち塞がる可能性のあるすべてのハードルをリストアップすれば、そのハードルを迂回する計画を立てることができます。

でも、可能性のある障害に対して、片っ端から対策を立てるのではありません。自分の悲観的な部分は大切にすべきですが、現実的にならなければいけません。

Markman氏は、「まず障害となるものについてよく調べ、起こる可能性が低いものを消しましょう。そうすれば、時間と精神的エネルギーを取られずにすみます」と書いています。

Markman氏はこう続けます。

「あなたの目標に最も大きな悪影響を与える恐れがある障害について、対策を考えましょう。その障害が、現実のものとなる可能性が高い場合は特にです。そうした障害こそ、最初に取り組むべきものです」。

こうした障害を乗り越えるために、何ができるかを考えましょう。

悲観論者を好きな人はいませんが、仕事をする上では、ときには悲観的であることが必要です。自分の悲観的な部分を大切にし、それをうまく利用しましょう。


Image: Jeremy Lapak on Unsplash

Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文