今日が iPad 1.0 の日でいいんじゃない? あとは僕たちがどう使うか

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  • author suzuko
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今日が iPad 1.0 の日でいいんじゃない? あとは僕たちがどう使うか

これもまたひとつのFuture Is Born.

新しいiPad Pro、いいですよね。ベゼルレスの真新しいデザイン、ホームボタンがなくなった代わりにTrueDepthカメラが加わってFace IDが使えるようになりました。爆速の7nmのA12X Bionicに新しいApple Pencilとキーボード。クリエイティブ系からオシゴト系やゲーム系などなんでもござれのアプリたちに、AppleとAdobeが共同でフルバージョンのPhotoshopやドローイングアプリ、ARのオーサリングツールまで用意を進めています。iPad Proのまとめここにあります。

この百花繚乱なiPad Proを見て「ああ、MacBookからiPad Proに乗り換えてしまうのもありかもしれない」と、「今度こそ」と考えた人も多いはずです。

そうなんです。これ以上、何を望みますか?

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ぶっちゃけディスプレイがOLEDだったらなあとか、iPhone XSと同じカメラが載ってたらとか、macOS動かしたいとか、探せば言いたいことがある人もいるんだと思います。

でも、ふつうに考えるとこの新しいiPad Proは欠点らしい欠点は見当たりません。ただでさえ(少なくとも僕にとっては)前世代のiPad Proシリーズは完璧でした。ただ、今回の新しいiPadはそれ以上で、「まあ、これくらいだろうな」の想像を超えてきています。

ハンズオンエリアで短いながらも実機を触ったとき、まずボディを触って持ち上げていろんなところを見て感触を確かめて、ボタン類やディスプレイの具合を確かめて、操作性はどうかなとか、新しいApple Pencilはどうかなとか、ひとつひとつ見ていくわけなんですけど、どこで何をしてもこのiPadは期待したとおりに動くし、新しいApple Pencilや新しいキーボードは新しい要素を見せてくれはするんですが、そのすべてが完璧に動くんです

だから本当に突っ込むところがない。強いていえば、11インチモデルはApple Pencilがくっつくところのマグネットが12.9インチより弱めで「パチっ」とくっつくときの感触があまりよくなかったことが挙げられます。でも、これだけです。いまでもiPadは永遠だって言う人もいるでしょう。

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グラフィックデザイナーのハイロックさん

今回イベントに同行した、グラフィックデザイナーのハイロックさんだってこう言って太鼓判を押しています

これはかなり興味湧きますね。今回の発表会でAdobeのPhotoshop(for iPad)もかなりソフトに仕上がってきてたんで、それとの連携も含めて、今後これまでiPadを製作に使ってなかったデザイナーも、十分可能性が出てきたなと。

だから、あとはユーザーの僕らがどう使うかだけなんです。

なんでしょうね、このオープンワールドの世界に放り出されてワクワクしてしまうような感覚って。

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今回のイベントはクリエイティブの色が強いイベントでしたよね。Appleはいつも言います、クリエイティブの力を信じているって。だから世界中の人々が自由に独創的なクリエイティブな力を発揮できるように、iPadを作っているんだと思います(もちろんiPhoneやMacだってそうなんだと思いますが)。

で、完璧なiPad Proを見て思ったんです。iPadはここからスタートでいいんじゃないかって。もちろん2010年の登場以来、iPadはたくさん出荷されましたし、たくさんの人が使っています。クリエイティブなことだってiPadからたくさん生まれてきています。

ただ僕は、今回の新しいiPad Proの完成度が高すぎてこれまでのiPadがバージョン0.xみたいな感じに思えたんです。だから、今日がiPad 1.0の日で、What’s the computer?のつづきの夢を見ようって、今から新しいiPad Proを使うことにワクワクしています。ずっとつづく永遠ではなくて、ここからまた新しい10年がはじまるんだなあって。

あ、そういえば、iPadはiPad Xにはならないんですか? Appleさん。

取材協力:Apple