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Google CloudがIntel Optaneメモリをサーバに導入、より低価格&ハイパフォーマンスな仮想マシンを提供へ


Google Cloudが、Google Cloud Platform(GCP)サーバのDRAMをIntelの「Optane DC Persistent Memory」に置き換えた、低コストな仮想マシンサービスを提供すると発表しました。

Available first on Google Cloud: Intel Optane DC Persistent Memory | Google Cloud Blog
https://cloud.google.com/blog/topics/partners/available-first-on-google-cloud-intel-optane-dc-persistent-memory

Intelが開発する「3D XPoint DIMM」技術を投入した不揮発性メモリの「Optane DC Persistent Memory」は、DRAMほど高速ではないものの容量単価では圧倒的に安く、さらに不揮発性メモリであり、SSDよりも高速という特徴を持つ、DRAMとSSDとの中間に位置するメモリです。Optane DC Persistent Memoryの大きな特長は、従来のDRAMのDIMMスロットにそのまま挿して使えるという点。DRAMを代替するメモリとして、導入が非常に簡単なのが利点です。

IntelがDIMM型の高速・大容量・低価格の不揮発性メモリ「Optane DC Persistent Memory」を正式発表 - GIGAZINE


2018年7月にGoogle Cloudは、IntelとSAP SEとの提携を発表していました。すでにSAPワークロードはOptane DC Persistent Memoryをサポートしていましたが、Google Cloudは2018年10月31日に、IntelのOptane DC Persistent Memoryをクラウドサーバに導入し、容量7TBのOptane DC Persistent Memoryを備えるサービスを提供すると発表しました。これによって、SAP HANAなどのメモリ内データベースを活用するクラウドユーザーには低コストで高性能なサービスが提供されることになるとのこと。


Googleは、容量7TBのOptane DC Persistent Memoryを搭載した仮想マシンによって、オンデマンドのプロビジョニングやライブマイグレーション、システムに応じた柔軟なスケーリングなどを含めてGCPの拡張性と柔軟性の利点はそのままに、ワークロードをスケールアップできるようになると述べています。

具体的にはOptane DC Persistent Memoryを使うことでSAP HANAの起動スピードは12倍速くなったとのこと。DRAMベースの既存の仮想マシンに比べてトータルコストは下げられるため、運用効率とコストとのバランスをとる必要がなくなるとGoogleは述べています。


GoogleはOptane DC Persistent Memoryを使った仮想マシンをアルファプログラムとして提供を開始しており、以下のページからアルファプログラムへ参加できます。

Google Compute Engine - Intel Optane DC Persistent Memory - Alpha testing program signup


Google Cloudはアルファプログラムでのフィードバックを受けて、2019年にはさらに大規模にIntel Optaneベースの仮想マシンを提供する予定です。

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in ネットサービス,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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