ソニーの最新テクノロジーと渋谷カルチャーの融合を体感できる「WOW Studio」に行ってきた!

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  • author 傭兵ペンギン
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ソニーの最新テクノロジーと渋谷カルチャーの融合を体感できる「WOW Studio」に行ってきた!
Image: ギズモード・ジャパン

これが未来の渋谷?

世界に誇るテック企業のソニーが持つ最新テクノロジーや研究開発段階のプロジェクト実際に体感できる実験的な展示「WOW Studio」が現在渋谷で開催中です。

今回はそこでソニーのエッジの効いた展示をいち早く体験してきました!

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Photo: ギズモード・ジャパン

ちなみに「WOW Studio」自体はすでに、今年の3月にアメリカのテキサス州で開催されたSXSWでも展示されたものですが、今回は渋谷区が企業と連携してクリエイターの創造性を広げエンタメを創出するプロジェクト「#SCRAMBLE」の一貫として、渋谷カルチャーを取り入れた新たな展示が加わっているのだとか。

未来のグラフィティアートはこうなるか!? 「Doodle Pen」

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Photo: ギズモード・ジャパン

まず最初に、こちらは壁などの平面はもちろん人間にだって絵が描けちゃうデジタルペンの「Doodle Pen」。毎秒1000フレームで対象物の検出と追跡をするソニーの高速ビジョンセンサーを使ってペンの動きをトラッキングして、その軌跡をプロジェクターで映し出すことで、自由な描画を可能にしているというもの。

実際にペンを押し付けることで反応するので、本当に絵を描いている感じ。センサーが優秀なのかほとんど遅延がなくとにかくスムースだったのも印象的。

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Image: ギズモード・ジャパン

また、ペンの反対側にあるセンサーを使って、描画ソフトでいうところのスポイトツールのように押し当てた場所の色を読み込ませることができたりといろいろ面白い。

実際の展示では、壁に書かれた線画にペンを使って塗り絵のように色付けすると仕掛けが動き出すだけでなく、展示ブース内で描かれた絵が渋谷の街中に投影されてストリートアートのようになるのだとか。

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Photo: ギズモード・ジャパン

渋谷区ではグラフィティ自体は禁止されていますが、将来はこういった形でプロジェクションを組み合わせた自由に消せるデジタルなストリートアートが広がっていくのかもしれませんね。

未来のゲームセンターの定番になるか? 「A(i)R Hockey」

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Photo: ギズモード・ジャパン

ゲームセンターの定番中の定番である「エアホッケー(Air Hockey)」にAR(拡張現実)技術を組み合わせた「A(i)R Hockey」。パックとマレット(プレイヤーがパックを弾くのに使う器具)の動きをトラッキングし、その動きに合わせて鮮やかな演出だけでなく追加のパックが投影されるというもの。

最初のラウンドは実際のパックを使って対戦するのですが、時間が経過するとプロジェクションされた実体を持たないパックが登場。そして最後にはテーブル上にアイテムが登場し、そこを通過したパックは巨大化したり分裂したりと混沌としたゲームに。

まず驚かされるのはそのトラッキングの精度。(実体のある)パックはかなり高速で移動していますが、しっかりそれに追いついてその上に映像を投影しつづけてるのが凄い。途中登場する非実体のパックと本物のパックがぶつかると非実体の方のパックがちゃんと吹き飛ばされていました。

また、本物のパックを使ってゲームをしてるところに非実体のパックが飛び込んできた挙げ句に、非実体のパックがマレットに当たるとマレットが振動するようになっていて、現実との区別が曖昧になるのが楽しい

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Photo: ギズモード・ジャパン

これはプロジェクションの都合上、暗所が必要になりそうですがゲームとしてなかなかおもしろいので、未来の渋谷のゲーセンで遊べる日が来そうな感じ!

未来の脱出ゲーム的なやつ? 「迷子のおばけたち」

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Image: ギズモード・ジャパン

Xperia Ear Duo」の売りである、耳をふさがず周囲の音と再生している音楽が混ざりあるデュアル・リスニングと加速度/ジャイロセンサーを活用し、現実世界と仮想の聴覚情報を重ねて楽しむ体感型アトラクションの「迷子のおばけたち」。

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Photo: ギズモード・ジャパン

迷子になってしまったおばけを探し出すべく、実は魔法のイヤホンである(という設定)の「Xperia Ear Duo」を装着し目に見えないおばけの世界の音を聞きながら会場内を歩き回り、音声の指示に従って飛んだり跳ねたりと身体を動かし楽しむというもの。

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Photo: ギズモード・ジャパン

腕に装着したXperia位置情報を取得しているので場所に応じてストーリーが展開し、さらに腕の動きも組み合わせていろんなアクションが必要になります。体験会では、普通に弁当をベンチで食ってる人たちの眼前でイヤホンをした中年男性たち(取材陣)が突然ジャンプをし始めるというエキセントリックな光景が繰り広げられました。

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Photo: ギズモード・ジャパン

最近流行り始めている脱出ゲーム的なものと組み合わせると面白そうなテクノロジーですね!

未来のコラボカフェの目玉となるか? 「インタラクティブ・キャラクター・カフェ」

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Image: ギズモード・ジャパン

ソニーが持つインタラクティブ・テーブルトップ・プロジェクション技術を活用し、テーブルに置かれた料理に反応してアニメーション演出が流れ、さらにそのキャラクターを触ったりするインタラクションも可能な「インタラクティブ・キャラクター・カフェ」。

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Photo: ギズモード・ジャパン
机の上部に取り付けられたプロジェクター

実はこちらはLINEスタンプのキャラクター「うさまる」がテーマの「うさまるカフェ」で実際に使用されているものなのだとか。

すでに実用段階というこの「インタラクティブ・キャラクター・カフェ」。渋谷のみならず全国で展開されているコラボ/テーマカフェで近い将来よく見かけることになりそうですね。

他にもいろいろ重なり合うテクノロジーと渋谷カルチャー

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Photo: ギズモード・ジャパン

この他にも壁やテーブルをタッチスクリーンにできるXperia Touchを使ってメッセージを書いて渋谷の街中の別会場のブースに発信する体験や、透明なスクリーンに歌詞が映し出される特殊なステージで行なわれるDJプレイなどなど、テクノロジーとカルチャーを組み合わせたさまざまな展示が行なわれていました。

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Photo: ギズモード・ジャパン

中でも気になったのが、新型aiboとのふれあいスペース。前のモデルよりSF感がうすれましたが、新型はやっぱりかわいい。渋谷のストリートを代表する待ち合わせスポットであるハチ公像と同じ犬型という辺りにストリートカルチャーとの関連性があるのでしょう……!

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Photo: ギズモード・ジャパン

今回取材した「WOW Studio」は、渋谷キャスト スペース・ガーデンと渋谷モディ1Fで2018年11月4日まで開催中。

これからも渋谷のエッジなテクノロジーを欲するサイバーパンク達が闊歩する渋谷として流行ってほしいですね。やっぱりハロウィンはVR空間内の渋谷でやればいいのでは……!?