ドゥカティ・モンスターのリアルな足回りとの対比に、コンフリクト起こしちゃう。
鉄や銅、真鍮を使った家具が得意なデ・カステッリと、同じく金属加工もお得意なインダストリアル/プロダクトデザイナー マリオ・トルマルキがタッグを組みました。彼らが見つけたキャンバスは、バイクの車体を覆うカウル。おたがいに立体のマジシャンではありますが、思い切りすぎのアプローチですよね。
空力特性や操縦安定性は二の次どころか完全にスルー。アドレナリンがあふれ出るモーターサイクルならではの緊張感を、銅板を折り成して表現。溶接跡を薄く削って、このまま生まれたかのような、結晶のようなスタイリングを描いています。
酸化しやすいという銅の特性を活かし、重ねる年月と共にエージングが進んでいくというメッセージも含まれているとか。
と、書いてはみたものの、個人的には80年代のローポリゴン感が気になってきます。家具&建築物モチーフだと、平面が重要視されるとは理解できるのですが。
そういえば1995年には、フィリップ・スタルクがデザインしたアプリリアMOTO 6.5がありました。イタリアはデザイナーズ・バイクを作るという習わしがあるのでしょうか。
Source: MARIO TRIMARCHI