「車輪のデッドスペース」はこう使え。自転車、車椅子、三輪車などに応用可能な革命的電動ホイールを作った男

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  • author 岡本玄介
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「車輪のデッドスペース」はこう使え。自転車、車椅子、三輪車などに応用可能な革命的電動ホイールを作った男
Image: Great Big Story/YouTube

エンジニアは元SpaceX。

前輪を交換するだけで、eバイクになってしまう車輪「GeoOrbital」という製品があります。これは、とある男性とSpaceXとFordにいたエンジニアが共同開発した、モーター出力が500W-600Wで最高時速33km/hで走ることができる、革命的な車輪です。

その発案者が、マイケル・バートフさん。ご本人は、「自分はエンジニアじゃないのに、彼らがやりたかったことをやってしまったんだよ」と話します。

Video: Great Big Story/YouTube

映画『トロン』のライトサイクルに衝撃を受けたバートフさん。「あの空っぽの車輪の中で何かできないか?」と思ったのが開発のきっかけなのだそうです。

そこで車輪の“デッドスペース”に電池やモーターを組み込んだ、超効率的な車輪を思い付きます。でもひとりで開発していた当時、本物のエンジニアに「そんなのムリだよ、もしできるなら、とっくに完成してるでしょ」なんて言われたこともあったそうな。

バートフさんは素人だったようですが、ある日SpaceXを退社したダコタ・デッカー氏と出会い、共にこの車輪を作ることになりました。市販モデルができるまでの2年間をふたりは開発に費やし、ついにこの車輪を完成。今では世界中で何千台もの自転車がこの「GeoOrbital」を装着するようになったのでした。

公式サイトでは、1本995ドル(約11万1600円)とあります。少々お高いし日本ではたぶん使えませんが、もし愛車を即eバイク化できるなら必要経費じゃないでしょうかねぇ?

Source: YouTube via GeoOrbital