もう目標達成していました。
2018年2月6日、SpaceX(スペースX)のファルコン・ヘビー・ロケットに積まれて火星へと飛んでいった、Teslaロードスターとそれに乗ったマネキン人形スターマン。ロケットのテスト用に載せただけの荷重だったにも関わらず、新車ロードスターを宣伝する良いスタントにもなりました。
その軌道をシミュレーションする「Where is Roadster?」というウェブサイトも立ち上がりましたが、あれから気になった人はいますでしょうか?
現在はどこに?
SpaceXのTwitterによりますと、現在スターマンは火星を超えた地点を進んでいるとのことです。
Starman’s current location. Next stop, the restaurant at the end of the universe. pic.twitter.com/Ty5m8IjJpE
— SpaceX (@SpaceX) 2018年11月3日
スターマンの現在位置。次の停車駅は宇宙の果てのレストラン
これはイーロン・マスクも大ファンという、ダグラス・アダムズによる書籍『銀河ヒッチハイク・ガイド』の続編、『宇宙の果てのレストラン』のオマージュなんです。それにダッシュボード部分のディスプレイには、『銀河ヒッチハイク・ガイド』のキャチフレーズ「DON'T PANIC!(パニクるな)」という言葉が表示されています。
打ち上げ前は
イーロン兄貴は2017年12月、「ロケットの荷重はミッドナイト・チェリー色のロードスターになり、デヴィッド・ボウイの『Space Oddity』を流しながら火星軌道を目指す」とつぶやいています。
Payload will be my midnight cherry Tesla Roadster playing Space Oddity. Destination is Mars orbit. Will be in deep space for a billion years or so if it doesn’t blow up on ascent.
— Elon Musk (@elonmusk) 2017年12月2日
そして「途中で爆発しなければ、何億年も深い宇宙を漂うのだ」とも。
さらには、もしTeslaオーナーが紹介した友達が新車を買ったら、「好きな画像を何でもガラスに彫って何百万年漂う宇宙に送る」ともツイートしていました。それがどんなにアホなイラストでも、「ほかと区別しないよ、欲しい絵なら何でも!」とフォロワーに返事をする場面も。
Tesla owners can refer someone to buy a Tesla & get any image they want laser etched in glass & sent to deep space for millions of years https://t.co/GIkezD5GDA
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年10月5日
We don’t judge. Any pic you want!
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年10月5日
今後の予定
Space.comは、出発から9カ月でもう火星より遠くへ行きつつあるロードスターについてこう書いています。
周回軌道の計算では、ロードスターとスターマンは、2091年には地球から数十万kmの地点にやって来るでしょう。この研究をした著者いわく「あと何十万、何百年もすれば、車両は金星か地球に衝突するだろう」と結論付けています。100万年後に地球にぶつかる可能性は6%。そして金星だと2.5%だ、とソロバンを弾きました。
ちなみにもし衝突せずに上手くキャッチできたとしても、ロードスターを運転することはできないだろうと考えられています。博物館に展示されるよりは、ずっと宇宙をグルグル飛んでいたほうがクールだと思いますけどね。
月までが大体38万キロあるので、すごく頑張れば2091年に撮影できるかも?