まずアップデートの流れを一言で言うと、「時代が求めたAir」。です。
もういろいろとレガシー過ぎて、本当に選んでも良いのだろうか?とモジモジさせられていたMacBook Airにやっと訪れたアップデート。こんなの喜ぶしかないでしょう?
ようやく訪れた、憧れのRetina生活
もう画面見てバンザイですよ、バンザイ。
2018年にしてやっとRetinaデビュー。標準で1440×900相当のRetinaなので、旧MacBook Airと解像度は変わらずに超高精細。さらに1660×1050までHiDPIで表示できるのは最高すぎません?
これまでMacBook Airの画面汚すぎ!と嘆いていた方は、絶対にこの画面見ると欲しくなると思います。この画面だけでも、全Airユーザーがお金の残高を確認するくらいのインパクトがあるはずです。
また画面周りのフレームがMacBook Proと同じくブラックになったおかげで、画面も締まって見える点もかっこいい。Mojaveのダークテーマとの相性も相まって良きかな良きかな。
新しい入力方式を受け入れて、恩恵を受けましょう
キーボードはおそらくMacBook Pro(2018)と同じ第3世代のバタフライタッチキーボードだと思われます。押した感じはポチポチに近いペチペチ。
好き嫌いが分かれると思いますけど、今後のApple製品はすべてこのキーボードになっていくと思うので、素直に受け入れましょう。これを拒んでいると、先には進めない気がするのです。
Touch IDが載ったのも便利ですね。iPhoneユーザーであれば、その恩恵は言わずもがな、ではないでしょうか。あ! そうそう、Touch Barじゃなくてファンクションキーというのも、個人的にナイスアプデ。これを求めていたんだよ!と僕の中の物書きの血が騒ぎます。
また、スピーカーが左右に露出したのも良いアップデートだと思います。旧モデルよりも明らかにステレオ感が増しました。
デメリットを明らかに上回るUSB-Cの素晴らしさよ…
外部端子はThunderbolt 3を2ポート構成。MagSafeも好きでしたけど、USB-Cで気軽に充電できるのは便利で、その気になればモバイルバッテリーでも充電できちゃう。外出先でいろいろ作業するであろうAirの特性を考えるとベストなポートだと思います。
USB-Cのハブは…必要経費かなぁって思うんです。
余分な荷物が増えちゃうのはデメリットかもしれないけど、その他のアップデートの恩恵が本当に大きいので、そこはぐっとこらえましょう。もうAppleのラップトップを選ぶからには、レガシーポートは諦める他ないのです。
グッバイ、光るりんご
ついにりんごが光を失いました。しかし、輝きは失われていません。キラキラ光を反射するりんごも良いものです。
結局MacBook Airは何かを殺す存在なの?
さて、散々引き伸ばしましたがタイトルの話をしましょう。正直いうと、僕はMacBook 12インチが死ぬと思ったんです。
だって、旧MacBook Airよりも軽くなって、しかもRetinaになる。これまでRetinaだからこそ優位に立っていたMacBook 12インチは完全に死亡じゃないですか。しかもこっちはUSB-Cも2ポートあるんだって!?
…Appleのイベントで発表された瞬間に、僕はMacBook 12インチはやがて死ぬ運命なのだと覚悟もしました。あとはMacBook Airが発売されて介錯されるのを待つだけ。
しかし…です。実際に手に持ってみたら、なんだか予想と違う。…そんなに軽く…ない?
スペック的には旧MacBook Air 13インチよりも100gも軽くなっているのんですけど、手で持ったときのAir感が足りないとうか…。「Air」「リニューアル」という言葉のインパクトに期待をしすぎていたのでしょうか? 実際手元に現れたそれは、MacBook 12インチのように「うわ!軽い!」といった驚きはなく、どちらかというとMacBook Pro 13インチにも近い感覚でした。
というわけで、この新しいMacBook Airについての評価は、現在非常に割れているのです。
1.やったぜRetina!これが、これこそが待ち構えていたMacBook Airの進化だ!
2.これならばMacBook 12インチでいいんじゃない? 相対的にMacBook 12インチの評価が上がった気がする
3.この重さであれば、より高性能なMacBook Pro 13インチを選ぶべきだ!
です。本当に誰に聞いても三者三様の意見が出てきている状態で、僕も僕でその立場で考えるとそのすべての意見に「うん、そうだね!」と言えるのです。
たぶん…ですが、現状MacBook Airを使い続けている人であれば、これは間違いなく満足できるアップデートだと思います。旧MacBook Airが抱えていた問題をまるっと解決しているので、最近MacBook Airを買ったよという人以外なら、購入を真剣に悩んでもいいでしょう。
ただ、進化した分これまでMacBook Airが持っていた価格的な優位性は無いよ。というところは覚悟しておいてください。
MacBook Airの価格は134,800円(税別)から。CPUの世代や機能が違うとはいえMacBook Pro 13インチ、MacBook 12インチとの価格差は8,000円。あと8,000円出せばハイパワーなProが! ライトウェイトな12インチが! と考えたくもなるでしょう。うん、実に悩ましいよね。
僕らはMacBookに何を求めるの?
いや、
僕らはMacBookで何をしたいのか!
…かな?
MacBook Airの進化は、またもやこの答えが出にくい難問を突きつけてきました。
未来の自分がどんなMacBookを持って、どんな暮らしをしているのか? 人それぞれ答えは違うと思います。でも、実際に触れた僕からこれだけは確実に言えます。
これまで選べなかった「Air」という選択肢が、本日ついに復活したのです! Re:MacBook Airとも言える新世代のMBAは本日よりスタート。はじめてのIntel MacがMacBook Air 13インチだった僕は、まず最初に選ぶべきMacとして、こいつに期待しています。
Source: Apple