子どもが初めてお友だちのところにお泊りに行くのは、大人になるための通過儀礼です。

なにしろ、「ママがセットしてくれたお友だちとのお遊びに行く」から「自分の本格的な社会生活を持つ」に移行するわけですから。

でも、多くの子どもにとって、お泊りはワクワクと同じぐらい不安もあります。

「一番先に眠ってしまったらどうしよう。」

「全然眠れなかったらどうしよう。」

「怖くなったらどうしよう。」

「おうちに帰りたくなったらどうしよう。」

初めてプールに来た子を頭から水に放り込むみたいな突き放し方をする必要はありませんが、子どもに初お泊りをさせるときは、ゆっくり自信を持って進めていきましょう。

夜ふかしパーティからはじめてみる

「夜ふかしパーティ」とは、基本的に夜遅い時間にするパジャマパーティです。

ピザ、映画、ポップコーン、パジャマ、甘いもの、枕投げなど、本物のお泊りとほぼ同じですが、1つだけ違うのは、子どもが眠くて陥落しそうになるぐらいの遅い時間に親が迎えに行く点です。

子どもたちは、お泊りパーティの楽しさは存分に味わいますが、エアマットレスや寝袋で寝るストレスはありません。

これを信頼できるお友だちと交互に行なうと、どちらの子どももお泊りの疑似体験ができます。何もかもうまくいくようなら、そろそろ本物のお泊りをさせてみる頃です。

お泊りではどんなことをするか子どもに話す

子どもは、次はどうなるか知りたいものです。

前もって視覚化してあげると、未知の状況での不安を軽減できます。ですから、お泊りについて親が知っていることは何でも子どもに話してあげてください。お泊りに行く先の親御さんにも情報をもらってください。

お泊りには誰が参加するのか、ママはいつ送っていって、いつ迎えにくるのか、お泊りするところではどんな場所で寝るのか、子どもに話してあげましょう。

私の息子は最近初めてお泊りに招待されました。裏庭でバースデーパーティをして、ワクワクするゲームをしたら、特大のテントで息子の他に4人の男の子たちが眠ります。

「うわ~!すごく楽しそうね。外のテントで一晩じゅう寝るなんて、うちの子にはあり得ないことだわ。是非そのテントで寝かせてちょうだい」というのが私の最初の反応でした。

うちの息子は、どんなときも条件がそろわないと寝付けないタチです。どんなに疲れていても車の中やソファで眠ってしまうタイプの子どもではありません。どうしても自分のベッドでないと寝られない子なんです。

お泊りに招待された興奮が収まると、息子はテントの中のエアマットレスで眠りに落ちるのは難しいことに気づきました。それで、私と息子はそのことについて話し合いました。

息子が最初に眠ってしまうことはないとわかっていました。息子が眠るのは最後になるかもしれませんが、それでもOKです。居心地が良い静かな暗闇で目を閉じて100から1まで逆に数えていると、だんだんウトウトしてきて最後は眠ってしまうことも話しました。

子どもに持たせるもの

歯ブラシ、パジャマ、翌日着る服は、もちろん持たせます。でも、膝にジュースをこぼしたりすることもあるので、予備の服も持たせます。偏食があるなら、念のために好きなスナックも入れておきましょう。

眠るときいつも触っている特別な毛布やぬいぐるみがある子なら、それも持って行きたいか本人に聞いてみます。持って行きたいけれど、他の子に恥ずかしいと子どもが思うなら、ビニール袋に入れて荷物の底の方に埋めましょう。

これで、必要になったら子どもはそれを取り出せます。

ママに電話してもいいことにする

最後に、真夜中に子どもが親に電話したくなったらしてもいいことにしましょう。

これは、初めてお泊りさせるときは特に大事なことです。楽しくなかったり、ママの声が聞きたくなったら、ママに電話してもいいよ、と子どもに言います。

我が家の場合は、息子がどうして眠れなくて家に帰りたくなったら、私に電話してもいいことにしました。そういう選択肢もあるとわかって、息子はプレッシャーが軽減しました。

結局、どうなったと思います?息子はとても楽しく過ごして、最後はちゃんと眠りに落ちました。

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Meghan Moravcik Walbert – Lifehacker US[原文