気持ちは分かるけど…仕掛けられてたらいい気はしません。
民泊のホストが同意もなしにゲストを監視していたため逮捕されたという悪夢のようなAirbnb事件が起きる中で、NoiseAwareという企業から発売されるパーティー警報センサーが注目を集めつつあります。この製品は音声や動画の記録こそしませんが、ゲストを監視するので、もしパーティーでも開いているような騒音があれば、ホストの元にアラートが送られるというもの。
NoiseAwareの公式サイトによれば設置にかかる時間はほんの数分で、製品をコンセントに差し込んでサービスの設定を行えば、敷地内の音量レベルを見張れるようになるんだとか。音量の上限を設定できて、もしそれを越える大騒ぎが検知されたら、ホストへ「即座に」SMSかメールで通知が届くという仕組み。
同製品の3世代アップデート版と屋外用の新センサーの先行予約を発表したばかりのNoiseAware社は、自社サービスがゲストのプライバシーを侵害しているわけではないと主張しています。同社のサイト上には、「コンテンツが決して録音されないと保証する特許申請中の技術」だと記されています。ホストはダッシュボード上で音量レベルのデータにはアクセスできますが、そこに音声は含まれないそうです。
この技術の使い道なんて簡単に想像できますが、分かりやすい例は同社の「パーティーアラーム」機能がはっきりと勧めているように、誰かが無許可のパーティーを開いてるかどうか見張るためと言えそう。
このようなセンサーは民泊サービスにのみ当てはまるものではなく、心配症すぎる保護者なども導入するかもしれません。しかしNoiseAware社がAirbnbのホストのような人たちをターゲットにしているのは明らかです。同社は実際に、本質的にはAirbnbを利用することを称えるプレスリリースのようなブログ記事を9月に公開していましたからね。
この手の「見張りサービス」は、ゲストの意に反した監視や盗聴ほど出しゃばってはいませんが、ホストが物件に滞在している人々の様子をこっそりと把握できるまた別の方法を示しています。赤の他人が物件を悪用してないか確かめたいと思うのはそもそも悪いことではありませんが、自宅にセンサーを取り付けるってどうなんでしょう…?
利用者のプライバシーについての懸念はもちろん、ホストが「用心深い人」から「やりすぎな人」へと一線を越えてしまうのはどの時点なのか、そんな疑問が生じます。