平日はフルタイムの会社員として働きながら、国内外の離島や知られざるスポット、なかなか行く機会のない秘境へと精力的に足を運ぶ、旅するデザイナーrumiさん。
そんな彼女に実際に使っている便利なトラベルグッズや必需品、いつもの旅の持ち物リスト、荷物をコンパクトにまとめるコツなどを教えてもらいました。
前回記事:
いつも持っていく旅の必需品は?
国内と海外で持ち物は変わりますが、国内旅は、特に特別なものは持って行きません。できるだけ荷物は少なくしたいから。現地でその土地ならではのグッズを買うのも、後々自分へのお土産になります!
<国内旅の必需品>
- お金(ちょっと多めに)
- ミラーレスカメラ
- シュノーケル・フィン
- ギョサン(ビーチサンダル)
- トートバッグ
- 保冷バッグ
- 猫じゃらし!
◎お金
離島や秘境に行く場合は、クレジットカードが使えなかったり、お金を下ろせる銀行やATMがない場合も。海外に行くよりもお金を持ち歩くことも。気持ち多めに持っていると安心です。
◎シュノーケル・フィン
珊瑚のまわりを泳ぐのが好きなので、海のあるところへは、シュノーケルとフィンのセットを持っていきます。
現地でレンタルもできますが、事前に予約が必要だったり、島などの場合営業時間が限られていたり、取りにわざわざ行かないといけないなど、なかなか面倒なことも。
海に潜るのが好きなら、シュノーケルだけでも買って持っていくのをおすすめします。
◎ギョサン
ギョサンは、岩場でも滑らず、サンダルとして気軽に履いて外に出ることもできるのでとても便利です。
◎保冷バッグ
意外と便利なのが、保冷バッグ。旅先でその土地ならではの美味しいバターやヨーグルト、お土産にちょっとした冷蔵商品を買いたい!なんてこともしばしば。突然のお買い物には保冷バッグが1つあると安心です。夏は飲み物も入れておけるので何かと便利です。
◎猫じゃらし
猫好きにおすすめなのが、猫じゃらし! 島や港町には必ずと言っていいほど猫ちゃんがいます。餌をあげることは禁じられていることが多いのですが、マイ猫じゃらしを持っていくと、もれなく猫ちゃんに囲まれて幸せな気分に。
<海外旅行の必需品>
- ミラーレスカメラ
- 海外用Wi-Fi
- ボディクリーム・オイル
- ギョサン
- 黒烏龍茶
- 携帯水枕
- スポーツドリンクの素(粉末)
- 醤油せんべい
- 緩衝材
- マスキングテープ
- 新聞紙(現地調達)
- 上着
- トートバッグ
- 猫じゃらし!
海外となると少し荷物が増えます。
◎ボディクリーム・オイル
いつも持っていくのが、ボディオイルとボディバーム。とくにヨーロッパはとても乾燥しているので必需品です。シャワー後に身体がパリパリした感じがしたり、水が合わないないときにも大活躍です。歩きすぎて疲れた脚にもマッサージに使えてオススメです。
◎ギョサン
海外では、ホテルにスリッパがないことがほとんど。島でも海外でもとにかく軽くて丈夫で滑らないギョサンが便利です。
海外のお風呂は、洗面所と一体になっているところが多いので、お風呂に入ると脱衣所やトイレまで床がびしょ濡れに!なんてこともよくあります。
そんな時、携帯スリッパでは濡れてしまいます。夜にちょっとお散歩や買い物に行くときにもサッと履けてすぐ出かけられるので便利です。
◎黒烏龍茶(ボトル or ティーバッグ)
海外では、どんな食べ物が待っているかわかりません。とくにアジアや動物の脂が多い国は食べ物が合わなくて胃がもたれてしまったり、気持ち悪くなることもしばしば。
そんな時、大活躍するのが黒烏龍茶。海外では飲みなれたお茶はなかなか売っていません。ちょっとお腹をすっきりさせたい時にあると安心のアイテムです。
◎携帯水枕・スポーツドリンクの素(粉末)
暑い国に行く場合、体調を壊しかねないので、携帯水枕や水に溶かすだけで大丈夫なスポーツドリンクの粉末も持っていきます。
◎醤油せんべい
旅の後半には、日本の味が恋しくなることがあるので、小袋の醤油せんべいはいつも持っていきます。現地でお世話になった人にちょっとしたプレゼントとしてあげても喜ばれます。
◎緩衝材
突然蚤の市に遭遇し、ステキなガラス食器を購入!なんてことは、海外ではよくあること。
日本のようにきちんとラッピングしてもらえない場合が多いので、いざという時のためにある程度緩衝材を持っていきます。
◎マスキングテープ
食べかけのお菓子をまとめたり、包んだ緩衝材を止めたりするのにも大活躍。
◎新聞紙
必ず現地調達するのが新聞。新聞紙はいろいろなことに使えます。
野菜や果物、ちょっとした小物を買った時にサッと簡単に包むこともできます。雨が降ったとき一足しかない靴が濡れてしまったら丸めた新聞を一晩靴の中に入れておけば早めに乾きます。
日本の新聞と比べ、言葉が違うのでおしゃれに見えますし、持ち帰った後もおしゃれなラッピング資材や緩衝材にも使えます。
◎薄手の上着
海外は冷房がとても効いていることが多かったり、夜になると気温がぐっと冷え込むことも多いので薄手の上着は必須です。
◎トートバッグ
最近はどこの国もスーパーなどのビニール袋が有料なのでトートバッグはあるといろいろと便利です。
◎猫じゃらし
海外でも大活躍するのがやっぱり猫じゃらし。モロッコでは、猫ちゃんと遊んでいると人だかりができて、「猫じゃらしを売って欲しい!」と言われたことも。
持ち物をコンパクトにするコツは?
帰りのお土産を入れるスペースを確保するため、行きはスーツケースの半分は空けておくことを心がけています。
■冬場の旅では、だんぜん衣類圧縮袋が役立つ
衣類圧縮袋を使えば、かさばる服もコンパクトに持っていけます。最近は、100円均一のお店などでもたくさんの種類が売っているので、旅の前には必ずチェックして活用しています。(圧縮するので)シワになりにくい服を選んで持っていくのもポイントです。
■粘度のあるクリームはコンタクトケースに
意外と困るのが洗顔料や乳液やヘアクリーム。さらさらとした液体は小分けボトルに入れられるのですが、粘度のあるものはボトルに入れられません。
そこで最近使用しているのがコンタクトケース。詰め替えると液漏れもしませんし、かさばりません。これも100円均一ショップにあるのでサッと買えます。
トイレットペーパーもないような発展途上国に行く場合は、ロールの芯を抜いて潰して持っていくことも。
■できるだけ現地調達もあり!
旅に慣れている方は、着替えとメイク道具と常備薬以外は持って行かず、できるだけ現地調達するというのも良いのでは。
旅の間や旅から戻っての記録やアウトプットはどうしてる?
■画像の共有は、LINEアルバムを活用
誰かと一緒に旅に出た場合、写真の共有は、LINEのアルバムを活用しています。いつでもみんな閲覧できますし、各自ダウンロードもできるので便利です。
■一番気をつけているのは、画像の保存方法
以前外付けのハードディスクに保存していたのですが、ちょっとしたことで壊れてしまいデータを読み込まなくなってしまったことがありました。
データ復旧サービスは、会社によって価格も大きく違うのでどこに頼んだらいいのか悩みますし、万一復旧できないと言われたら後悔しきれません。
ハードディスクもパソコンも突然壊れる可能性があります。大事な画像やデータは、やはりクラウドストレージサービスなどに二重で保存するようにしています。
■紙ものは、できるだけ持ち帰りコレクションする
現地でもらったグラフィックツールは、仕事柄できるだけ持ち帰るようにしています。海外のレシートや地下鉄の切符、入場券の半券、ショップカード、紙袋など。日本では見ない紙を使っていることも多いのでサンプルとして参考に取っておきます。
海外旅行で特に気をつけていることは?
海外に行くときに一番気になるのが治安、そしてお金事情です。
治安に関しては、外務省の「海外安全ホームページ」をチェックしたり、旅行会社で働いている知り合いに現地の情報を聞いたり、できる限り情勢の確認をします。
■外貨への両替は、必要最低限の金額だけ
お金に関しては、アメリカドルやユーロならまだしも、マイナー通貨ではその国を出てしまうと、他の国では一切使えなかったり再両替もままならないことの方が多いので、外貨への両替は、必要最低限の金額だけにしています。
スーパーやレストランなどでは、円安でもない限りは極力クレジットカード(VISA,MASTER,JCBなど)やデビットカードで支払います。
バスや地下鉄、有料トイレなどの小額の支払いには、現地通貨のコインを使うように。
外貨が足りなくなったら、必要な分だけ海外現地ATMから現地紙幣として引き出します。それでも外貨が残ってしまったら現地でアメリカドルやユーロに両替するようにしています。
(日本で再両替するよりは一般的にはレートが良いと言われています)
そもそもインドルピーはインド国外へ持ち出すことも禁止されていたり、その国ごとのお金のルールがある場合も。各国のお金事情は先に確認しておく必要があります。JALの各国現地情報などが参考になります。
■予約前に欠かせないのが、航空会社の安全性チェック
さらに気になるのが「利用予定の航空会社が安全か」ということ。
近年LCCが普及し、低価格でいろいろなところに行けるようになったので旅行者としてはありがたいのですが、たまに聞こえてくる墜落事故のニュースは他人事ではないような気がしてヒヤリとします。
そこでつい確認してしまうのが航空会社の各種サービスをランキングする「AirlineRatings.com」の格付けリスト。
「AirlineRatings.com」の評価は、重要な要素として航空関連機関や団体の監査、航空事故や保有機の機齢などが考慮されています。7ツ星評価システムを使い、航空会社409社から航空機の安全性、機内製品も考慮されています。
2018年版 安全な航空会社トップ20社<アルファベット順>
ニュージーランド航空、アラスカ航空、全日空(ANA)、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、エミレーツ航空、エティハド航空、エバー航空、フィンエアー、ハワイアン航空、日本航空(JAL)、KLMオランダ航空、ルフトハンザ・ドイツ航空、カンタス航空、ロイヤル・ヨルダン航空、スカンジナビア航空(SAS)、シンガポール航空、スイス・インターナショナル・エアラインズ、ヴァージン・アトランティック航空、ヴァージン・オーストラリア航空
どこまで参考にするかは人ぞれぞれ、ではあるのですが、あまりにもランクが低い航空会社は避けるようにしています。
1年でおよそ36億人を乗せている飛行機。重大な事故に合う確率は、限りなくゼロに近いと言われていますがやっぱり旅は安心、安全が一番です。
rumi
芸大卒業後、インテリアやオーガニックコスメなどのグラフィックデザインを行い、現在は株式会社スマイルズで「Soup Stock Tokyo」やファミリーレストラン「100本のスプーン」などのデザイン、店舗VMDなどを担当。デザイナーでありながら「Soup Stock Tokyo」のオリジナルビール「瓶のビール」の開発からデザインも行う。
秘境や島など旅先の日常を知るために日本の文化や新しい価値を探しに休日はよく旅に出ている。VMDインストラクター、インテリアコーディネーター、ビアソムリエ、旅ライターとしても活躍。