安くてかっこよくて音もいいのはどれ? お気に入りのBluetoothスピーカー6台を比較しちゃう

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  • author Adam Clark Estes - Gizmodo US
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安くてかっこよくて音もいいのはどれ? お気に入りのBluetoothスピーカー6台を比較しちゃう
Image: Gizmodo US

お手頃なものが多くある今こそ決めたい!

Bluetoothスピーカー、使ってますか? 家でも外でも、手軽に持ち歩いて即座につないで音楽を流せる、実に便利なガジェットに成長しましたね。しかも最近では1万円も出せばかなり良い製品が買えるようになりました。そこで米Gizmodoでは、安価で高性能なベストBluetoothスピーカーを決定するチャレンジを行ないました。日本でもすべて購入可能ですので、ぜひ読んでみてください!


近年、ポータブルBluetoothスピーカーは現代の生活に欠かせないガジェットとなりました。森林浴を楽しみながらPhishを聴きたい?ならスピーカーを買いましょう。ポッドキャストを聴きながらシャワーを浴びたい?それならBluetoothがおすすめです。しかし、今Bluetoothスピーカーがエキサイティングな理由は利便性だけではなく、性能の良いスピーカーが安く買えるということです。お友達へのプレゼントにも最適ですよ!

今なら30ドル以下(約3400円)のBluetoothスピーカーを探すのは難しくありませんが、それを買うべきとは思いません。それよりもう少し出せば、見た目がクールで音質も良く、頑丈なスピーカーが手に入ります。格安のスピーカーと違って、そういったやや高めのは機能もより豊富で、他のデバイスともつながりやすいことが多いです。このカテゴリからベストのスピーカーを見つけるため、私たちは100ドル(約11,300円)以下のスピーカーを複数テストしてみました。テストに使ったのは以下6台です。

ソニー XB10(60ドル、日本定価8,380円)
JBL Clip 3(60ドル、日本定価5,880円)
Bose SoundLink Micro(100ドル日本定価13,770円)
ソニー XB21(100ドル、日本定価11,880円)
JBL Flip 4(100ドル、日本定価10,880円)
UE Wonderboom(100ドル、日本定価12,880円)

正直、どれもお気に入りのスピーカーです。しかし、デザイン、接続性、音質のテストを行なったところ、ハッキリと勝者が現れました。

デザイン

見た目の悪いガジェットは誰も好きではありませんが、テレビの背面と違って、Bluetoothスピーカーは全方位から見られることが多いもの。なので、スピーカーのデザインはかなり重要です。料理中のキッチンカウンターや、気持ちのいい浜辺で砂の上に置いたりするわけですからね。それに、そういった環境で使うにはデザインのもう一つの側面、耐久性も重要になってきます。Bluetoothスピーカーを使いこなすには、落下、水、オッチョコチョイに対する耐性も大切なのです。そこには、良いデザインに欠かせない使い易さも大きく関わってきます。良いBluetoothスピーカーはシンプルでとっつきやすくなくてはなりません。

耐久性のみを見た場合、ソニー XB10は即座に失格です。テストした他のスピーカーはIPX7規格、つまり、3フィートの水に30分間つけても大丈夫と保証されています。しかしXB10はIPX6、防沫までです。水の近くで使うなら、ちゃんとした防水は必須です。

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Image: Gizmodo US

全体的な見た目に関して、残りのスピーカーは二つに別れました。多くは全体が丸くてすべての方向に音を出すことができますが、JBL Clip 3とBose SoundLink Microはホッケーパックのようなデザインなので、1方向にしか音が出ません。なので、この二つはアウトです。

全方位に音を出せる残りのスピーカーはどれも良いのですが、勝敗を分けたのは使い易さでした。すべてのガジェットは使いやすくあるべきですが、ボタンをいたるところに付けるのは、たいてい真逆の効果があります。

ソニー XB21とJBL Flip 3はボタンが多すぎです! 再生・停止ボタンは便利ですが、ゴムの扉の裏に隠れた無数のボタン(XB21)や象形文字の書かれたボタン(Flip 3)はやりすぎです。UE Wonderboomの場合、電源ボタン、Bluetoothペアリングボタン、そして再生、停止、スキップを行なう万能ボタンに、大きく+と-と書かれ、明らかに音量を調節すると分かるボタンが付いているだけです。オッチョコチョイ防止という意味で、 Wonderboomの明確な勝利です。

勝者:UE Wonderboom

接続性

かつて、Bluetoothスピーカーで問題だったのは接続性でした。技術が登場してまもない頃は、接続するのが困難で音質に悪影響があり、信頼性がまったくありませんでした。ありがたいことに、それは過去の話。テストしたスピーカーのほとんどは携帯とも問題なく接続できました!

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Image: Gizmodo US

しかし、いくつかは複数のデバイスとの接続に苦戦しました。これは、パーティーなどで何人かが自分の携帯から音楽を再生しようとした場合などに問題になるかもしれません。たとえば、ソニー、JBL、Boseのスピーカーは2つ以上のスマートフォンの接続に苦戦しました。どれも、他のスマートフォンと接続するためにすでにつながっているスマートフォンとの接続を切ったり、あるいは新しい接続がまったくできなかったりしました。一方、UE Wonderboomは3つのiPhoneに同時に接続できました。実際にこういった利用をするのは稀かもしれませんが、UE Wonderboomが信頼性の高い接続性を持っている証拠にはなると思います。

勝者:UE Wonderboom

音質

かつて(90年代)、ポータブルスピーカーと言えば、水の中で聞いているような音質でした(本当に。ブッシュ大統領時代のソニー製スピーカーとか覚えてます?)が、今は大幅に改善されました。現在では高性能のものであれば、全方位サウンドで、より高くて持ち運びにくいブックシェルフスピーカーに匹敵する音質を謳っています。最新版のBluetoothは、数年前までこの技術を悩ませていた音質問題も解決しています。なので、接続性テスト同様こちらも難しいテストになりました。何しろ、どれも音質がすごく良いんです。

ただ、小さいものはすぐに除外されました。60ドルのソニー XB10やJBL Clip 3は、値段の時点で多少の妥協は覚悟の上ですが、小さなドライバ(音信号を音波に変換する部分)ではどうしてもより大きなスピーカーの出せる音域に敵いません。音量をあげるとどうしても音質に問題が出てしまいます。

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Image: Gizmodo US

Bose SoundLink Microも、音を出すスペースが小さいために同様の問題を抱えています。しかし、ホッケーパック型ではあるものの、グリルが後ろにもついているので、パッシブラジエーター(筐体内の空気振動を利用して動作するスピーカーユニット)とトランスデューサー(電気信号を音響に変換するユニット)が正面を向いていても両方に音を出せます。音質は悪くないものの、やはり100ドルレンジの製品には敵いません。

そこで残るのはソニーXB21、JBL Flip4、そしてUE Wonderboomです。3者の全方位サウンドを正確に計測するため、マイクを囲むにように配置し、それぞれの角度に出る音量を計測しました。3つ共に良い音を出しましたが、ソニーは低音が強すぎました。XB21もJBL Flipも、本当に音が出ていたのは正面だけでした。一方Wonderboomは、どの角度からも比較的近いボリュームの音が出ていました。FlipとWonderboomの熾烈な争いでしたが、最終的に音質と汎用性を兼ね備えたWonderboomに軍配が上がりました。

勝者: UE Wonderboom

勝者

圧勝と言いたいところですが、実際のところすべてのスピーカーが健闘しました。しかし、どの分野で競っても、Wonderboomがもっとも魅力的で、安価ながらベストなスピーカーであるのは間違いありませんでした。

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Image: Gizmodo US

たとえ100ドルが高すぎると思えても、今回登場した60ドルのスピーカーも高品質です。逆にもっとお金をかけたいのであれば、Wonderboomの兄貴分であるUE Boom 3やMegaboom 3が、それぞれ150ドル(日本定価22,880円)と200ドル(日本定価29,880円)で購入可能です。また、500ドル(約5万7千円)以上する高性能のBluetoothスピーカーを探すのも難しくはありません。なので、100ドルのWonderboomはあらゆる意味で一番バランスの取れた選択だと言えるでしょう。

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