11月14日の早朝、YouTubeの有料版サービス「YouTube Premium」が日本でもローンチされました。広告なしですべての動画を見ることができ、バックグラウンド再生もできます。月1,000円くらいでYouTubeが快適になるってわけで、詳しくは速報で公開したこちらをご覧くださいませ。
で、こちらの記事では、本日11時から六本木ヒルズのYouTube Space Tokyoで行なわれた発表会を、かい摘んでレポートします。
発表会場のようす
YouTube Music
音楽を聞くメディアとして、YouTubeを利用している人が多いとのこと。UIや検索性はYouTubeとは異なり、音楽に没入できる形になっている。
YouTube Musicアプリは、ホーム画面、ホットリスト、ライブラリの3タブ構成。
ホーム画面は、自分に最適化された楽曲をレコメンド。アプリの窓口です。ホットリストは、流行っているミュージックビデオなど動画を中心に表示するタブ。ライブラリは、再生履歴、自分のプレイリスト、オフライン保存した音楽・ビデオ(YouTube Premium限定)などを管理できます。
MVと音楽をシームレスに切り替えられる機能、便利そう! 1:30までみたMVのまま、映像なしの音楽にジャンプして、そのまま外へGO。
検索エンジンは、Googleゆずりで賢い。歌詞の1フレーズや、曖昧な感じで検索してもヒットします。
YouTube Originals
YouTube Originalsは、YouTubeが手がけるオリジナル番組を配信する新サービス。すでに、海外ではすでにローンチされており、今回のYouTube Premiumと合わせて上陸します。
そして、日本のオリジナル番組、第一弾。MVを制作する現場を追う『ReIMAGINE』という番組です。
発表会では、SEKAI NO OWARI×MARVELのMV制作がティーザーで公開されました。ティーザー自体は撮影禁止でしたが、MARVELヒーローの持つ「人間的な弱み」に、SEKAI NO OWARIの音楽を絡めた展開になりそう。
そのほか、YouTuberが登場するオリジナルコンテンツも配信。劇団スカッシュによる『隙間男』。
YouTuberをテーマにしたドラマ『The Fake Show』も。2017年のYouTube FanFestにて予告されていた作品です。あっ、はじめしゃちょーだ。
発表会後
発表会の終了後、壇上横のブースでは試聴が行なわれました。すでに公開されているYouTube Musicアプリと同じものではありますが。
機能のなかで惹かれた、MVと音楽のジャンプ機能を試しました。ジャンプの最中に途切れは感じず、まるで1本の音源を継続して聞いているような体験。これはすぐに実用できます。
YouTubeの担当者に聞いたところ、まだすべてのMVと楽曲をシームレスに紐づけられるわけではないそう。もちろん紐付けは人力ではなく、自動で行なっているそうですが、いわくMVの前にショートムービーが入っていたりすると困難になると。
とはいえ、この機能はYouTubeにて公開されているMVをそのまま利用しているので、YouTubeにはMVを公開しているが、ストリーミングサービスに音楽を公開していないアーティストにとって、YouTube Musicが良い土壌になります。「Content ID」の技術を持っているYouTubeだから成せる技だね、ホント。
またMVと音楽をジャンプする機能は、Google Homeで本力を発揮することがわかりました。
Chromecastに接続したGoogle Homeで音楽を再生中、「テレビで再生して」と話かけると、聞いている音楽のMVがすぐにTVに表示されるのです。よくありません? 音楽聞いていたらMVみたくなる現象。
もっと基本的な部分(楽曲の数やプレイリストの使いやすい)で「普段から使えるの?」と気になる部分はありますが、一般的な聴きかたであれば、アプリの完成度や機能に過不足はないイメージでした。