もはや壁、あるいは鏡。
そう思うほど巨大で美麗だったのが、Inter BEE会場で見かけたソニーのCrystal LEDディスプレイシステムです。「要はおっきなディスプレイなんでしょ?」と、実物を見るまでは思ってたんですけど、いざ見たらもうね。これはあれです、ディスプレイというか、見れる壁です。
スクリーンみたいだろ、これ。ディスプレイなんだぜ。1枚板ではなく小さなモジュール(Crystal LEDディスプレイユニット)を連結させてるんですけど、継ぎ目も全然見えない。そして鮮やかさがハンパじゃない。
とりあえずスペック見てみますか? 約0.003mm²という髪の毛の断面より小さなLED光源、100万:1のハイダイナミックレンジ、滑らかすぎる120FPS、10bitの深いRGB表現、1.26mmの画素ピッチ。 もう規模がさ。
極めつけは、9.7m×5.4m(8K×4K)の、約440インチというバケモノじみた大きさです。それでいてベゼルもないし、ディスプレイから1メートルまで近づいてもピクセルは見えませんでした。『グランツーリスモ』の映像が流れた時はリアルに鳥肌が立ちましたよ……。もうカリッカリのカリッカリ。
Crystal LEDディスプレイシステム自体は数年前から存在しているのですが、久しぶりに「知ってはいるけど実物はすごかった」系の感動を味わいました。これは、Inter BEEに来たならぜひとも見てほしいです。スペックに想像が追いつかないやつです。
ちなみに、お値段はウン億円するとか。スケーラブルだから大きさは変えられるんですけど、こんなシロモノが実存してる事実に、クラっと来ますよ。人類ぱねぇ〜。
Source: Inter BEE