君のiPad ProがさらなるGood Productに。Appleがみんなにクリエイティブを広げるプログラムを日本公開

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君のiPad ProがさらなるGood Productに。Appleがみんなにクリエイティブを広げるプログラムを日本公開

君のiPad Pro、もっと活躍するようになるかも。

クリエイティブ推しな新しいiPad Pro。だけど意外とビューワーとSmart Keyboardの文字入力がほとんどって方も多いですよね実際。

そうなんですよね、クリエイティブ推しだからって自分がそれに沿った使い方をするか・できるかは別なんです。だってほら、僕はイラストとか書けないし……。

そんな僕やあなたのiPad Proライフにクリエイティビティを足してくれるガイドがAppleからリリースされましたよ。「Everyone Can Create」の日本語版がApple Booksでダウンロードできます。

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Image: Apple

このEveryone Can Createは、スケッチ・音楽・ビデオ・写真をベーシックからiPadを使った実践を通して学ぶためのプログラム。フォーマットとしてはApple Booksで読める電子書籍です。3月のSpecial Eventで発表されてから、9月末に英語でリリースされ、今日の日本リリースを迎えました。

「どうせ、子ども向けでしょ?」とか「はいはい、そういうの勉強っぽくてつまんない」って言うのはもったいない。このプログラム、クリエイティビティが苦手な僕らのことも置いていかない内容になってるんです。

もうクリエイティブはブラックボックスじゃない

僕は音楽を作るのは好きですが、スケッチは苦手です。いわゆる絵心がないってやつで。ドラえもんやミッキーすら書けないレベルです。学校の美術の授業だって、道具の使い方は教えてくれたけど先生が「さあ、自由に書いてみて」って言うだけで、どうやったら目の前のものや自分の頭にイメージしたものを、机の上に置いた紙にイメージ通りに落とせるのかがわからない。書けない。

つまりブラックボックスでした。イメージをどう実際にクリエイトして目の前に作り出すのかは学校の授業では教えてくれませんでした(少なくとも僕の通った学校では)。書ける子は何も言わなくても書けるんだけど、書けない僕らは書けないまま。

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Everyone Can Createが救うのはここです。スケッチのプログラムは円を書くところからスタートしてくれています。円なら僕だって書ける。次はその円を塗りつぶす。うん、できる。これは絵文字で自分の気持ちを表すプログラムの入り口です。

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次は線の種類による表現の違いを学ぶんですが、平行線はおだやかさや落ち着きを、カーブした線は優美な感じや変化を表します。うんうん、なるほど。

今までの僕の人生ではこれを学ぶ瞬間はありませんでした(寂しいやつだなとか言わないで)。へええなるほどーーー!って思ったんです。こういうのが知りたかった、こういう学びかたならできる!って。

スケッチのプログラムをつづけると文字を視覚的にデザインするレタリングの細やかな手法が出てきたり、ステップを進めていくと、風景画・ポートレート・建築デザイン(!)・ロゴデザイン(!!)・インフォグラフィックまで出てきます。インフォグラフィックの作り方なんて全ビジネスマンが知りたいやつでは

スケッチのほかにも写真・ビデオ・音楽で同じようにプログラムが用意されていてすべて無料です。プログラムを進めるのに必要なアプリも無料みたいです。

Apple, Good Job.

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こういうプログラムをAppleがやるってところも僕は好意的に思っています。Appleはしきりに「テクノロジーが人のクリエイティビティを引き出すことができると信じている」と言いますし、最近では今年3月のイベントで「リベラルアーツとテクノロジーの交差点」ってことばを使いましたよね。そういうの言葉が嘘じゃないなって行動から思えるんです。これをお勉強みたいだって見過ごすのはもったいない。iPadユーザーなら余計に。

うまく写真が撮れたら、スケッチが描けたら、音楽やビデオが作れたら。絶対楽しいはずです。

Source: Apple