スポーツ好きの女性にウケそうです。
米Gizmodoのソン記者は、アンチAppleの友人たちから「1番イイWear OSのスマートウォッチは何?」とよく聞かれるのだそうで、そのたびに「全部ダメだよ」と返していたのだとか。ですがそんないつものやりとりも、この時計「Fossil Sport」以降はしなくなるかもしれないと話しています。
最新チップ「Snapdragon Wear 3100」を搭載した、アメリカの時計メーカーFossil(フォッシル)によるスマートウォッチ「Fossil Sport」。
今このチップを搭載したスマートウォッチは、Montblanc(モンブラン)の「Summit2」のほかにこの「Fossil Sport」だけです。
業界はここしばらく、「Snapdragon Wear 2100」という2年落ちのプロセッサに頼るしかなかったのですが、Wear 3100が今年登場したことで大きな変化が訪れています。スポーツタイプのスマートウォッチは長時間もつバッテリーが必要ですが、Fossil Sportは問題なさそう。ほかにも心拍計、NFC、GPSなどのパワフルな機能が搭載されており、しかもお値段は割と手が届きそうな255ドル(約2万9000円)となっています。
疑問としては、「Snapdragon Wear 3100」がGoogle(グーグル)の新しいWear OSを処理できるかどうか?でした。私は先月、古いFossilの時計を使っていましたが、ロードは遅いし、12~15時間のバッテリー寿命じゃ感動しませんでした。ですが、たった数時間試しただけの「Fossil Sport」は、スワイプの反応の速さから期待が持てたんです。
これまでのモデルより親しみやすいデザイン
「Fossil Sport」のサイズは41mmと43mmを選択でき、アルミ製リングとナイロン製ケースで軽量化されています。古いFossil時計はデカくて重く、明らかに女性向けじゃないしアクティブなデザインでもありませんでした。古いLG Watchにも似た雰囲気でしたが、それがまるでかつてのBaby-Gよろしくカラフルでポップなデザインになったのです。
本体カラーはブラッシュ(ピンク)、ブラック、グレー、ライトブルー、レッド、ネオン(黄緑)、スモーキー・ブルーが用意されており、どれもが色とりどりのリストバンドとマッチします。
まるで虹のようなラインナップですが、ほかのバンドと交換すればバリエーションは無限大になるんです。チョイスの多さは財布のヒモ次第ってことなのです。
カジュアルなスポーツ向け
一応スポーツに特化しているものの、ハードコアにプロ用というわけではなく一般的なフィットネスなどのアクティビティ向けに作られています。
正確さを求めるならテストしてみないとわかりませんが、スポーテイーな美しさを備えた、カジュアルなスマートウォッチであることは確か。それに防水機能もあるので、水泳時に装着していてもOKです。
スペック
高度計、加速度計、ジャイロスコープ、周囲光センサーもあり、急速充電機能のおかげで50分充電すれば0~80%までチャージされるようになっています。
使用頻度によりますが、バッテリーの持ち時間は24時間+αといったところ。
2100プロセッサーのAndroidウォッチだと12~16時間だったので、けっこう長くなりましたね。もしバッテリー残量が9%になると時間表示のみのモードに切り替わり、ほかのスマートな機能を使わなければそのまま5日間も使うことができるのだそうです。
とはいえSamsung Galaxy WatchとFitbit全機種は3~5日持つので、それにはまだまだ及びません。ちなみにApple Watchだと1日。人々はどれを望むのでしょうね。
まとめ
ということで、「Fossil Sport」が最高のWear OSスマートウォッチかって声を大にして叫べるかというと、あまりそうとは言えません。
現時点では、刷新されたWear OSを実行するには最高のプロセッサーを搭載しています。デザインは洗練されており、エクササイズにも適しています。でもそれらはスマートウォッチ的に低いハードルです。他社と比較してバッテリーの持ちがやや劣っても、このカワイさで乗り越えられるか? ユーザーの懐の深さと、今後のFossilの企業努力次第ってところでしょうか……?
Source: Fossil