恋人を見つけるためにわざわざお金を払って仲人を雇う人はほとんどいないかもしれません。

ですが、デートを成功させるために現実的で具体的なアドバイスが欲しいなら、プロの仲人のお世話になるのも手です。プロならではのベストなコツを教えてもらえるはずですから。

アレッサンドラ・コンティさんは、ロサンゼルス、ニューヨーク、ワシントンD.C、サンフランシスコに拠点を持つ認定仲人会社、Matchmakers In The Cityのセレブリティ・マッチメーカーです。

長年にわたり多くの人々のお見合いを成功させてきたコンティさんは、相応しい相手を見つける方法も、恋人探しがうまくいかない人が犯しがちな過ちもよくわかっています。

そこで、恋人探しを成功させるコツをコンティさんに聞いてみました。

世界が愛で満たされることこそ、マッチメーカーの究極の望みなのです。

消極的だとチャンスを逃してしまう

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相手の経歴やソーシャルメディアのチェックをするために、スマホをスワイプしまくってうんざりしている人はたくさんいます。

コンティさんのクライアントの多くはそういう人たちだそうです。

Matchmaker in the Cityは、クライアントの代わりに、そうした調査をすべて行い、場合によっては初デートの前にじっくりインタビューもします。これはなかなかの作業です。

人は、そういう下調べを恐れる傾向があり、目標を念頭に置いて本気で相手を探すことに躊躇しがちだとコンティさんは言います。

でも、消極的だと出会いのチャンスを逃してしまいます。

「恋は思いがけなく訪れる」という神話を信じているクライアントの何と多いことか。私は「恋人は、探すのをやめると見つかる」という考え方は嫌いです。Netflixやインターネットが出現する以前なら、実際そうだったかもしれません。

でも、今は、恋人探しが人生の優先事項であるなら、消極的であってはいけないのです

とは言え、コンティさんは、消極的になりがちな人の気持ちもわかると言います。

みんな感情的にも、精神的にも、肉体的にも疲れているんです。忙しくて時間がないので、毎晩外出しなければならない状況は望みません。

そこまで頑張っても、ペンフレンドで終わることもあれば、デートすらできないこともあります。出会い系アプリで1ヶ月間話した人と会ってみたら、写真とは全然違ったりすることだってあります。

そんなことになったら、がっかりですが、出会いの努力をすればするほど、出会う確率が高くなることも事実です。

恋人がむこうからやってくることはありません。自分で見つけに行かなければならないのです。

いつもの予定よりデートを優先させる

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なぜデートを優先した方が良いのでしょうか? そうしなければ、デートすることが無い生活パターンにどっぷりはまってしまうからだとコンティさんは言います。

多くの人が毎日同じパターンで暮らしています。

毎朝同じコーヒーショップに行き、仕事の後は同じワークアウトのクラスに行き、同じ友人と同じ店にブランチを食べに行きます。

週末には、20代前半から通っているバーに行き、チャリティパーティーや誕生日パーティーなどのイベントに出かけるより家にいる方を選択します。

1日中アプリを使用し、散々スワイプしたあげく、せっかく連絡してきてくれた人を無視します。日々の生活のストレスに取りつかれているからです。

ピラティスのクラスがあるから、出会い系アプリで連絡してきた人と会う時間がない、というのがこのタイプです。

デートの相手が欲しいなら、新しい人との出会いや未知の体験をするための時間を確保してください。あるいは、少なくとも週末に行くオシャレなバーをチェックしましょう。

えり好みはほどほどに

コンティさんによれば、デートしたい相手のイメージを具体的に頭に思い浮かべながら彼女のところに来る人が多いそうです。具体的な人物を念頭に置いて来る人もいるとか。

最終的に、マッチメーカーは、クライアントが高い要求をいろいろ出してきても、本当に望んでいることに絞っていきます。

大いに難航する原因としては、結婚したいのか、子供が欲しいのかということです。

こういうことは、アプリが提供するプロフィールではわからないことが多く、最初のデートではこういうことを確認する準備さえできていない可能性もあります。

しかし、アプリで、スワイプし続けると正確なことがわかるという印象があり、これでは誰に会うにしても良くありません。

アプリは、スワイプすればいくらでも独身者が見つかるという錯覚を与えます。

アプリの問題は、あと1回だけスワイプすれば完璧な人に出会えると思い込ませてしまうので、目の前にいる人に価値を置けなくなることです。

それにアプリで断られる方が面と向かって断られるよりはるかに楽なので、多くの男性が実生活で女性にアプローチできなくなっています。

「みんなもっと多くのことに対して心を開いて欲しいと思います。実際に誰かに会ったときそうなれます。その人の波動を感じるからです。でも、スワイプしてもそうはなりません」とコンティさんは続けます。

いつでも何かうまくいかなくなる原因はありますが、それでもいいのです。

でも、しばらく恋人探しのスワイプをしてないなら、自分がどんなことを求めているのかもう一度考えてみましょう。

上手なデートのコツを学ぶ

Matchmakersは、会員に 「上手なデートのコツを習う時間」をそれなりに設けることを勧めています。

たとえば、ボディーランゲージの専門家からは「気があるサインの出し方」や、「リラックスした心の広い人間という印象を与えるコツ」を習えます。

さらに、コンティさんは、男性にも女性にもよくある共通の問題をいくつか指摘しています。

今まで相手に断られたり、失恋した経験がある人は、最初の出会いで、無意識に自己防衛的な態度になりがちです。お金を払ってプロにセットアップしてもらった出会いであってもそれは同じです。

つまり、「自分のベストな面が出ていない状態」、あるいは「新しい人と知り合うことを楽しんでいる状態」になっているのです。

相手にコナをかけながら「あら、彼ったら私をこんな目つきで見たわ。彼は私の身体をじっと見たわ」などと考えているんです。

コナをかけて相手といちゃつくのはとても大切です。世界中でもっと多くの人が相手の気を引くように振る舞えば、世の中はもっと良くなるはずです。

コンティさんは言います。

でも、もっと具体的に問題なのは、男性が自分が過去にモテたことがあると証明したくて、しばしば過去の恋愛について話してしまうことです。

それは、明らかに女性にはとても興ざめです。過去に付き合っていたモデルの話なんか誰も聞きたくありません。

男性としては自慢できることかもしれませんが。

一方、女性は、最初のデートは、ネガティブな話から始めがちです。

多くの女性は、元カレのどこが嫌だったか、今後の恋愛ではどんなことは嫌かなど、一般的にネガティブな話をしてしまいがちです。

それは、デートするのに苦労しているからです。

とはいえ、独身女性が、恋愛に何を望むか自覚して、相手との間に早い時期に境界線を引くことは何も悪いことではありません。

境界線を引くことは間違いなく良いことです!

でも、前菜が出る前に何もかも話してしまうのは早すぎます。「デート中はとにかく気があるそぶりをして、相手の気を引くこと」とコンティさんはアドバイスしています。

デートのときは、まるで休暇中のような楽しく軽快な雰囲気を装いましょう。

必ずうまく行くという保証はありませんが、親しみやすさ、意志、柔軟性の基本を学ぶと、恋人募集中の人にはきっといいことがあるでしょう。

Image: De Repente/Shutterstock.com

Source: Matchmakers In The City

Aimée Lutkin – Lifehacker US[原文

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