これはなにかが起こる?
毎年6月に開催されるE3は、ビッグなゲーム発表イベントとして定着してきた感があります。そして、その中心的な目玉企業として、イベントを支持し続けてきたソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)ではあるのですが…。
このほどThe Vergeが伝えたところによると、なんとSIEは、来年開催のE3 2019には出展しない意向を表明したそうです。E3に参加しないこともある主要なメーカーは、任天堂を筆頭に数多くあるものの、E3にソニーブランドのブースも基調講演もないのは、このイベントが始まって以来、初めてのことと騒がれているようですよ!
業界の発展に伴って、SIEは、コミュニティへの関わりを、より創造的に進める手法を探り続けてきました。SIEにとって、PlayStationファンこそが大切な世界であり、新たな手法でゲーマーのみなさんに喜んでいただくために、革新的かつ従来とは異なる観点での試行錯誤を重ねていきたいと、常に願っています。その結果、E3 2019への参加を見送ることを決断するにいたりました。来年は、より親しみやすい新たなアプローチで、コミュニティの皆さんとかかわっていく所存で、計画の詳細を明かす日が待ちきれません。
Game Informer誌を通じて、このようなコメントを出しているSIE。決して今回の決定は、悲しい撤退などではなく、E3というイベントを介さずに、新たな発表会などの場を設けていく戦略が絡んだものだと強調されてもいるようですね。やはり現在のタイミングで、もっとも気になるのは、次世代ゲーム機となるPlayStation 5(PS5)の登場でしょう。もしやE3が開催される6月を待たずに、独自にビッグな発表イベントが開催され、早々とリリースが行なわれる展開となるのでしょうか?
なお、E3からビッグメーカーが次々と撤退してしまうと、イベントの存在意義が問われる事態へと発展していきかねないことも気になります。ぐんと昔には、Apple(アップル)が撤退して、MacWorldが歴史の幕を閉じるだなんて展開もありました。残っているMicrosoftの独断場となり、まるでXboxカンファレンスみたいなE3にはなってほしくないですけど。
Source: The Verge