腕時計だってダークモードに。
最近、Webサイトやパソコンのデスクトップ画面、スマホのアプリなどで「ダークモード」というデザインが増えています。
「ダークモードってなんやねん!」という方のために解説しますと、アプリの枠や背景を暗いトーンの色でまとめることで、テキストや写真、動画といったユーザーに必要な情報を目立たせ、目の負担を軽減するといった効果を狙った画面設計のことです。macOS MojaveやiOS、Androidにも搭載されていますし、最近はYouTubeでもダークモードが利用できますね。
パソコンはもちろん、スマートフォンも大画面化、高精細化が進み、1つの画面上に表示される情報は増えました。その一方で、視覚に飛び込んでくる情報が過多になり、眼精疲労や集中力の分散といったデメリットも生まれています。それらを解消するひとつの手段として、ダークモードは有効でしょう。僕も、普段PCの画面はダークモードにしています。
実は、このダークモードのトレンドを、PCよりひと足早く取り入れていた腕時計があるのです。それがシチズンの「ATTESA(アテッサ)」。そのなかの 「ブラックチタン™️シリーズ」 は、まさにダークモード的な腕時計といえます。
腕時計のトーンを黒くまとめることで、どのような効果が期待できるのか。ATTESAブラックチタン™シリーズの最新機種「CC4004-58E」を見ながら、考えてみましょう。
すべては視認性のために。光をコントロールする色と素材の仕上げ
「CC4004-58E」はケース(ボディ)とベルト、文字板のすべてがブラック一色でまとめあげられています。ブラックとはいっても場所ごとに素材やテクスチャが使い分けられており、立体感を感じるとともに精緻なプロダクトであることがひと目でわかる仕上げ。めっちゃ精悍なイメージです。
腕時計にはアクセサリとしての一面もありますが、やはり一番の機能は時間をいち早く把握すること。どんな姿勢でも、手首に視線をおくればすぐに現在の時刻が把握できるというのが理想です。もちろん、ブラックチタン™のATTESAはその機能を完璧に満たしてくれます。
時計のメインとなる文字板のブラックはざらっとしており、スポンジチタン(精製直後のチタニウム)を連想させます。これはどの角度から光を当てても強く反射しない黒色なので、白い針が浮き上がるように見えるしくみ。キラリと光を反射するシルバーのインデックスとあわせて、明るいところでも暗いところでも、どの角度からでも一目見るだけで時刻がわかります。
時針、分針はもちろん、クロノグラフ部分の針も白に統一。情報量の多いクロノグラフですが、黒と白のコントラストで視認性が高くなっています。
デザイン上のポイントとなるのがオレンジの秒針。モノトーンのこの時計において色彩を帯びた唯一のパーツで、秒針を使って時間を計りたいときも、このオレンジ色のおかげで針を見失うことはないでしょう。
視認性の良さを実現しているのは、配色だけではありません。デュアル球面サファイアガラスは99% クラリティ・コーティングが施されており、文字板を見るときに邪魔になる光の反射をほぼカット。精密機器である文字板を保護しつつも、クリアな視界をキープしています。
また、クロノグラフ部分や見返しリングの周辺には、同心円状の彫り込みが。これによっても光の反射を抑制しています。ブラックという色だけでなく、コーティングや表面の構造でも光をコントロールしており、おかげでとても視認しやすい時計になっています。
外見だけでなくムーブメントからも情報認識をスピードアップ
時間を素早く確認できるATTESAブラックチタン™シリーズですが、得られる情報はそれだけではありません。GPS衛星電波を受信し複数のタイムゾーンの時間を取得できるだけでなく、ストップウオッチ、デュアルタイム、ワールドタイム、サマータイム、充電量、アラーム、パーペチュアルカレンダーなど、さまざまな情報がこの文字板に表示されます。
もちろんGPS衛星電波を受信して、常に正確な時刻を表示してくれるので安心です。でも、それだけではありません。「CC4004-58E」に搭載されているシチズン最新のムーブメント「F950」では、運針速度(針の回転速度)が従来モデルの2倍*になっています。
*シチズン時計 公表値
これはもちろん、時間が早く進むというわけではなく、タイムゾーン切り替え時やストップウオッチのリセット時などの運針速度の話。針が回転している間というのは、いわゆるただの待ち時間。これが短くなるということは、それだけムダな時間が短くなります。知りたい情報に一瞬でアクセスしたい! という体験を実現するためには、運針速度向上は重要なポイントなのです。
腕時計の文字板から得られる豊富な情報を、瞬時に認識しやすくするため、色や素材、針の動きまでチューニングされている...これがATTESAブラックチタン™シリーズのダークモード的な設計なのです。
チタニウムのスペックを限界まで引き出すシチズンの技術
ATTESAは、30年間以上、チタニウムというマテリアルにこだわり続けてきたブランドです。
チタニウムは、「軽い」「錆びにくい」という特徴を持っています。また、医療用インプラントにも用いられているように、金属アレルギーをきわめて起こしにくい金属です。
肌と24時間接触し続ける腕時計にとって、理想の金属のようにも思えるチタニウムですが、その一方で「傷つきやすい」「加工が難しい」という、越えるのが難しいハードルもありました。ポテンシャルは十分にあるチタニウムですが、このハードルのおかげで、さまざまな衝撃にさらされるうえに精巧な加工が必要とされる腕時計の素材としては、あまり採用されてきませんでした。
しかし、シチズンはこのチタニウムに着目し、弱点を克服する加工技術や表面硬化技術を開発、ATTESAシリーズに投入しています。
なかでも、「傷つきやすい」というデメリットを克服するためにチタニウムの表面を硬くする技術「デュラテクト」を、長い年月をかけて磨き上げてきました。ブラックチタン™シリーズの最新モデルとなる「CC4004-58E」のブラックチタン™は、そのひとつの到達点です。
従来のブラックチタン™シリーズは、チタニウムの表面に炭素と水素で構成されるカーボン硬質膜をコーティングした「デュラテクトDLC」を採用していました。チタニウムの表面を固くすると同時に黒い色調を持たせることができる、ブラックチタン™のために生まれたとも言える表面硬化技術です。
「CC4004-58E」では、さらに硬度が上がる「デュラテクトMRK」加工を施してから、デュラテクトDLCを重ねています。2種類の表面処理技術を併用することによって、ブラックチタン™最高の硬度を実現、これまで以上に擦りキズや打ちキズに強くなっているのです。
情報過多の時代だからこそ腕時計も「ダークモード」が間違いなし
ATTESAブラックチタン™シリーズの落ち着いた光沢は、カジュアルにもフォーマルにも対応できる万能さを持っています。
ビジネスパーソンが仕事中にしていても違和感はありませんし、休みの日のカジュアルな服装にもしっくりきます。黒という色は一見地味な印象ですが、組み合わせる相手を選ばないシックな色とも言えます。その雰囲気が、幅広いシチュエーションになじむのです。スタンダードな腕時計はステンレスのシルバーというイメージですが、これからは幅広く使えるブラックも新スタンダードカラーと言えるでしょう。
特にブラックチタン™は、ただ「黒い」だけではありません。受ける光の角度により微妙に色合いが変化して見えることもあり、落ち着いた雰囲気ながらも印象に残る存在感があります。
また、最近はノートPCやスマートフォン、タブレットなどなど、ガジェットでもチタニウムをイメージした黒やグレーが増えています。お気に入りのガジェットとあわせたコーディネートも楽しいでしょう。
情報過多時代と言われる現代、ちょっと視線を動かすだけでさまざまな情報が目に飛び込んできます。街のあちこちにディスプレイが並んでいますし、手元のスマートフォンからも処理しきれないくらいの情報がやってきます。
そんな時代だからこそ、一番知りたい「時間」という情報は、シンプルにわかりやすく取得したい。その願いを叶えてくれるのが、「腕時計のダークモード」とも言える、シチズンのATTESAブラックチタン™シリーズなのです。
時間が見やすい。その上さらに強い、軽い、錆びにくい。腕時計に求められるスペックのすべてが詰まったATTESAブラックチタン™️シリーズは、これからの腕時計選びの答えのひとつとなるでしょう。
シチズン創業100周年記念イベント「CITIZEN "We Celebrate Time" 100周年展」開催
2018年は、1918年に創業したシチズンの100周年の年。これを記念したイベント「CITIZEN "We Celebrate Time" 100周年展」が、2018年12月7日(金)〜16日(日)まで東京・青山のスパイラルガーデンで開催されます。シチズンのデザインチームと、建築家・田根剛氏のコラボレーションによるインスタレーションは必見!
Source: CITIZEN シチズン時計