乾燥対策、大事ですが面倒でもあります。

この季節になると加湿器の出番。乾燥してピリピリする空気を和らげてくれる家庭の癒やし的な存在ですが、意外とその面倒を見るのも大変です。

小型なものは取り回しが楽なものの、タンクが小さくて1日持たない。逆に大型のものは長時間パワフルに使えても、給水が大変。どちらにせよ、僕のようなものぐさにベストな加湿器はありません。

しかし、今回レビューしたTaoTronicsの「TT-AH014」は、これらの問題をシンプルに解決してくれています。

小型されど大容量。給水にかかる問題をクリアー

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Photo: 小暮ひさのり

本体サイズは17 x 17 x 34.5cm。女性でも軽々と持ち運べる省スペース設計。カラーは生活感のある白で、飾り気のないシンプルなデザインになっています。

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Photo: 小暮ひさのり

下部がミストの発生機。上部がタンクとなります。上部下部はそれぞれ分離でき、メンテナンスも簡単。なお、加湿は超音波式となり、上部よりミストを吹き出すタイプです。

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Photo: 小暮ひさのり

ACアダプタの差込口は本体底部。少し奥まった場所にあり、床からの距離もあるので、水濡れしにくい構造になっているのはよく考えられています。また、今回は利用しませんでしたが、アロマディフューザー機能もあり、背面のエッセンシャルオイルコンテナに精油を加えるとリラックス効果も。

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Photo: 小暮ひさのり

タンクの中は空っぽ。この中に最大5Lもの水を入れておけるんです。給水も重いタンクをえっちらおっちら運ばなくても、こうして水差しやペットボトルから水をジャーっと流し込むだけ。給水の楽さはずば抜けています

床置できてミスト量も選べる

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Photo: 小暮ひさのり

定位置はLDKに併設されている和室としました。

本体の青いLEDライトは注水量を表していて、クールな見た目の良さと実用性を兼ねています。また、ライトはオフにできます。今回は和室での運用でしたが、就寝時にライトが眩しくて邪魔になるといったことはなさそう。

ミスト量の設定はH、M、Lの3段階。上部の吹き出し口からミストが噴出しますが、吹き出し口が床まで距離があり、風量もあるため、M設定(200ml/h)では直置きしても床が濡れる心配はなさそうです。

Video: 小暮ひさのり / YouTube

M設定の稼働音をチェックしてみました。

収録環境はiPhone XS Maxで本体から約1mほど離れたところで収録しています。耳を澄ますとミスト排出のためのブーンという駆動音に加えて、ピチョンピチョンという水滴が落ちる音が聞こえる点は好き嫌いが分かれるポイントです。

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Photo: 小暮ひさのり

設定をH(300ml/h)設定にすると視界が白くなる勢いでミストが出てきました。急速に部屋を加湿したい時には頼もしいミスト量ですね。この設定だと床までミストが届いてしまっていたので、設置場所をやや考えた方が良さそう。

そう考えると基本はM設定や、L設定が良いかもしれません。なお、L設定では1回の給水で最大40時間も可動でき、もちろんタイマー設定も可能ですよ。

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Photo: 小暮ひさのり

TaoTronicsの「TT-AH014」、実際に使ってみましたが、構造やデザインはシンプルなものの、そのシンプルさを価格の安さと大容量かつ給水が手軽というメリットへと上手く転化しているなという印象です。

やはり加湿器で最も面倒な給水作業が楽になるというのは、本当にありがたく、我が家の和室でL設定で常時可動していてもらう存在としてこの冬は期待しています。

って、僕がものぐさなだけですかね?

理想を言えば、蛇口と直結して延々と湿度60%をキープするようなソリューションが生まれればいいのですが…。それまで、この大容量加湿器の手軽さに甘えてみようと思うのです。

なお、以下の表示価格は執筆現在のもの。変更の可能性もありますので販売ページをご確認ください。

Photo: 小暮ひさのり

Source: Amazon.co.jp, YouTube