片手に乗るくらいのカワイさ。
レトロで実用的なもの好きだというトロントの小さな会社が、冷戦時代のソビエト連邦が大量に残したニキシー管を使い、卓上時計「Enix(イーニックス)」を作りました。
ただのニキシー管時計なら探せば手に入りますが、「Enix」の何が特別かというと……ズバリ、Arduino(アルドゥイーノ)内蔵でオープンソースのコードを自由にプログラミングができること。
それが今、Kickstarterでちょっとした注目を浴びているのです。
作っているのは、ふたりの兄弟だけでやっている小さな会社Argon Prototype。「Enix」は時計だけでなく日付と、温度計が内蔵されているので室温も表示させることが可能となっています。
プログラミングも給電も、背後にあるMini USBで行ないます。ニキシー管の底にはLEDが仕込まれており、色や明るさやタイミングなどを好きなようにプログラムできるようになっています。
そしてその表示アニメーションのまあ滑らかなこと。
説明では、たとえばLEDをドラマ『ナイトライダー』のナイト2000みたいに右へ左へと順次点灯させたり、週末など目的の日までのカウントダウン・タイマーにしたりと、数字と光をうまく使いこなせれば、発想次第でいろんな表示が楽しめるとのことです。これがスマート家電になったらおもしろそうですけどね。
「Enix」はひとつ約2万8000円ほどのお値段となっていますが、執筆時は42万円の目標金額を大きく超えて、100万円超が出資されていました。人気のほどが伺えますね。
Source: Kickstarter, Argon Prototype, Instagram