映画

ジェームズ・ボンドは深刻なアルコール問題を抱えているという研究者からの指摘、MI6の職場改善が求められる


映画「007」のシリーズでジェームズ・ボンドがしばしば飲んでいるのがウォッカベースのカクテル「ウォッカ・マティーニ」。シリーズの中ではウォッカ・マティーニがたびたび登場しますが、オタゴ大学の研究者は「ジェームズ・ボンドは慢性的なアルコール消費の問題を抱えている、という一貫した強力な証拠がある」と述べています。

Licence to swill: James Bond’s drinking over six decades | The Medical Journal of Australia
https://www.mja.com.au/journal/2018/209/11/licence-swill-james-bonds-drinking-over-six-decades

James Bond is a 'severe' alcoholic, study says
https://nypost.com/2018/12/10/martini-swilling-spy-james-bond-is-a-severe-alcoholic-study-says/

研究者によると、約60年間に作られた映画の中で、ジェームズ・ボンドの唇にお酒が触れた回数は109回で、その回数を平均すると映画1本あたり4.5回になるそうです。シリーズの中で最もアルコール摂取量が多い作品は2008年に公開された「007 慰めの報酬」で、その量はヴェスパー・マティーニ6杯。研究者は、この量のお酒を飲むと血中アルコールレベルが0.36g/dLに達し、場合によっては死に至るとしています。

ジェームズ・ボンドの「Vodka matini, shaken not stirred.(ウォッカ・マティーニ、ステアではなくてシェイクしてくれ)」というセリフは作中何度も登場し、実際にバーで同じ注文をする人も多いそうです。

Vodka Martini, Shaken, Not Stirred - YouTube


そして、ジェームズ・ボンドがお酒を飲んだ時、敵と性行為に及ぶといったような「リスクのある行動を取る」とのこと。研究者は、敵が性行為の最中にナイフや銃で攻撃してくるという危険性を指摘しています。また、取っ組み合いやカーチェイス、いちかばちかの賭け、核技術のような複雑な技術を搭載した機械を操作する傾向があることについても言及されています。

by Valeria Boltneva

そして研究者は、ジェームズ・ボンドはDSM-5 精神疾患の分類と診断の手引が定めるアルコール依存症の11の項目のうち少なくとも6項目を満たすことを発見。ボンドの勤め先であるMI6は雇用主としての責任を果たすべきであり、職場の飲酒文化を変えるとともに、シークレットエージェントに支援を行うべきだと示しました。

「MI6のマネージャーたちは、ボンドのストレスレベルを下げるように仕事を再定義する必要があります。責任が彼にのしかからぬよう、現場支援やチームでのアプローチが必要です」と研究者らは述べています。なお、この研究はちょっと変わった研究を競いあうThe MJA Christmas competitionに提出されたものです。

by rawpixel.com

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in 動画,   映画,   , Posted by darkhorse_log

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