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3Dプリンタで作る1,500万円のIoTロードバイク。Cerevo「ORBITREC」10台限定

Cerevoは、3Dプリンター出力で製作するIoTロードバイク「ORBITREC(オービトレック)」の価格を1,500万円(14万ドル)に決定。生産は世界で10台限定と発表した。オーダーメイドとなっており、価格には採寸・納車時の渡航滞在費も含まれる。受注開始は2019年内を予定。米国ラスベガスで18日(現地時間)から開幕する「CES 2019」に展示する。

ORBITREC

ORBITRECは、スポーツ用品ブランド「XON」の製品として'16年のCESで披露されたロードバイク。デザイナー柳澤郷司氏のデザインユニットであるTriple Bottom LineとDMM.make AKIBA、ABBALabが共同で開発したロードバイクフレームのコンセプトモデル「DFM01」を発展させたもの。

フレームダウンチューブにセンサーを内蔵し、走行中の精密なログを取得・分析できる機能を搭載。ORBITRECや、Cerevoのスマートフォン連携デバイス「RIDE-1」から取得したデータを解析することにより、安全で楽しいライディングを実現するという。データをフィードバックする専用解析サーバーも開発。Bluetooth接続したスマホ用アプリ経由で通信する。

オーナーの体に最適化したオーダーメイドフレームを高精度に製作するため、チタン焼結型3Dプリント技術とカーボンファイバーチューブを組み合わせた構造を開発。本格的なレースで使える軽量オーダーメイドフレームとしている。

9軸センサー(加速度・角速度・地磁気)と、温度、気圧、照度、GPSの測定が可能。走行中の場所や速度など基本的な情報に加え、傾きや衝撃などフレームの状態も取得。GPS による走行ログと組み合わせ、過去の走行履歴を車体の情報とともに振り返り、分析できる。

9軸センサーやGPSなどを内蔵

Bluetooth 4.1とANT+を搭載し、既存のANT+対応センサーのデータを記録しながら、スマホと連携可能。無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)も備える。スマホアプリの対応OSBはiOS 9.0以上とAndroid 4.3以上。駆動時間は15時間。充電はmicroUSB経由で行なう。外形寸法や重量は未定で、オーダーごとに異なる。