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DS Audio、10万円の光カートリッジ「DS-E1」1月28日発売

DS Audioは、光カートリッジのエントリーモデル「DS-E1」を1月28日に発売する。価格は10万円。同日に「DS-E1イコライザー」を10万円、ヘッドシェルの「HS-001 Solid Head Shell」を42,000円で発売する。

光カートリッジのエントリーモデル「DS-E1」

光カートリッジのエントリー「DS-E1」

MM型・MC型カートリッジでは磁石とコイルを用いて針の動きを検出するが、光カートリッジは針の動きを光の変化として捉え出力するのが特徴。DS-E1は、上位機種の「DS Master1」、「DS-W2」、「DS002」と同設計であるワイヤーサスペンション機構を搭載する事で、高いチャンネルセパレーションと、安定した再生を実現。

スリットの位置を針先に近いところに配置することで、鮮度の高い情報の取り出しを可能にしている。

光カートリッジのエントリーモデル「DS-E1」

カンチレバーにはアルミニウム、針先には楕円針(無垢ダイヤモンド)を使用。インジケーター部の表示部分にはアクリルを使っている。チャンネルセパレーションの性能は、DS002よりも1dB低い、24dBに設定する事で、量産効率を高めている。

質量は8.1g。出力電圧は500mV以上(イコライザー出力)。カンチレバーはアルミ製で、ボディ材もアルミ削り出し。針圧は1.6g~1.8g(1.7g適正)。

DS-E1イコライザー

増幅素子にオペアンプを使うことで、部品点数を大幅に削減。「DS002イコライザー」と比べ、約1/3の小型化を実現した。

DS-E1イコライザー

上位機種と同様に、フロントパネルにはアルミニウム削りだし部品を使っている。製造は相模原市の社屋で、熟練の技術者が手作りしている。

定格出力電圧は500mV(1kHz)、出力インピーダンスは120Ω。入出力はRCA端子で、2出力をスイッチで切り替えられる。外形寸法は20×16×7cm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.4kg。

DS-E1イコライザー

HS-001 Solid Head Shell

通常のヘッドシェルは、引き込みのピンが上側のみに付いているため、上側にのみ引き込みの力が加わり、アームとシェルの接点の圧力が均一にならないという。HD-001では、上下ピン構造を採用。圧力の均一化を図っている。

HS-001 Solid Head Shell

さらに、トーンアームとの接触点に、独自に開発した球面ワッシャーを使用。トーンアーム導入部とヘッドシェルとの全周に渡って安定した接点を持ち、分割共振を防いでいる。

筐体は、A7075超々ジュラルミンからの完全削り出し。指掛けまで一体で製造し、高い剛性を誇る。

リスニングテストの結果、日本製のリッツ線ワイヤーを採用。リード線とヘッドシェルコネクタ部を手作業でハンダ付けし、接点をより安定させ、音の鮮度を最大限に保つという。なお、ハンダ付けしない形での納品にも対応する。

コネクター部にはアルミニウムを採用。コネクター端子やリード線チップは金メッキ仕上げ。コネクタや突起を省いた外形寸法は、40×55×21mm(幅×奥行き×高さ)。シェルリード線を含まない重量は約10.5g。