魔法のようなマイクがここに。
テクノロジーが音楽のかたちをどんどん変えていくなかで、なかなか変化が起きにくいのが、録音。まぁやり方がアナログなだけに、マイクを置いて音を拾ってというやり方は変えようがないのかもしれませんねぇ。
なーんて思っていたのですが、ポーランドのメーカーZyliaがアツいアイテム出してきました。国内代理店Media Integrationから登場したのが、「ZYLIA ZM-1 microphone」というマイク・アレイです。ルックスもイカついぞ。
イカついルックスの秘密は、19個もの無指向性コンデンサー・カプセルを備えたマイクを球面上に配置しているから。この配置により、ZM-1はサウンドソースを空間的に捉え、収録した音源を個別のトラックに分離することができるのです。
たとえばバンドのレコーディングをするとしましょう。ボーカル、ギター、ベース、ドラムと、4パート録るとしたら最低でも4本のマイクが必要になります。そこをZM-1なら、コレ1本で収録したあとに専用ソフトウェア「ZYLIA Studio」上で4つのトラックに分離することができるというワケ。つまり4本分のマイクの仕事をしてくれる。これは革命のかほり……ッ!
こちらのデモではオートミックス機能を紹介していますが、ミックスできるということはちゃんと音源を分離できているということ。ZM-1は世界初のPortable Recording Studio、つまりスタジオと謳っていて、ラップトップとZM-1さえあればそこはもうスタジオだぜ的な感じを言いたいのかもしれません。
突発的なセッションをハイクオリティに録音&ミックスしたり、スタジオでの演奏をそのまま音源化したり、なんせポータブルゆえに活用方法も広がりんぐですね。むしろそのポータブルさが、ちょっとした弾き語りやアドリブ演奏の録音クオリティをぐんと挙げてくれる。
価格は、専用ソフト「ZYLIA Studio」を同梱して8万1000円。1月10日(木)より発売開始です。3D/360°音源を収録できるなら、VRマイクとしての使い道もありか?
Source: Media Integration, Inc., YouTube(1, 2)