ついに出ました。バーチャル世界をさらにリアルにするGPU。
Nvidiaから最新のレイトレーシング技術を搭載したGPU「GeForce RTX 20」シリーズがリリースされたのは、昨年の秋のことでしたね。発表されたときには、これからは業界最速といえるグラフィックカードがどんどん出てくることが予想されました。
そして2019年、アメリカはラスべガスで行なわれているCESで、Nvidiaからラップトップ向けのGPU「RTX 2060、RTX 2070、RTX 2080」が発表されました。
「RTX」シリーズで前面に押し出しているTuring アーキテクチャに基づいたこれらGPUは、2018年の秋にデスクトップ用にリリースされたGPU「RTX 2080 Ti/RTX 2080」のちっちゃな「いとこ」みたいなもの。 RTX 2080のデスクトップバージョンは4Kでのゲームのレンダリングに関しては、ほとんどのゲームでGTX 1080の2倍の速度というパフォーマンスを発揮してくれます。 そこから考えるとモバイルバージョンのパフォーマンスもこのレベルの向上が期待できます。
『バトルフィールドV 』といったリソースを食うAAAタイトルにおいても、1秒のフレームレートは最低でも60fpsを期待でき、なめらかなゲームプレイが可能だそうで、CEOのジェン・スン・ファンは「モバイル用2080にいたってはSony PlayStation4の倍は早いよ」と公言しています。
でも何と言っても一番のアドバンテージはレイトレーシング技術でしょう。デジタルの世界(ビデオゲーム)の中での光を自然にみせることができ、影や光の照り返しを現実とそっくりに作り出してくれますからね。
RTX 2060は容量6GBのGDDR6を搭載、RTX 2070 とRTX 2080は8GBのGDDR6を搭載しています。
Acer、Gigabyte、MSIをはじめ、Razer、Dell、Lenovo、Asusなどなど...今後いろんなラップトップメーカーたちがこのGPUを載せた端末を出荷するようになるでしょうね。米国での出荷開始は1月29日です(日本では発売はいまのところ未定)。