心拍数を生体認証に使ってモバイル・ペイメント。新発想を盛り込んだMotivのスマートリング #CES2019

  • 13,437

  • author 岡本玄介
  • X
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
心拍数を生体認証に使ってモバイル・ペイメント。新発想を盛り込んだMotivのスマートリング #CES2019
Image: THE VERGE via MOTIV

虹彩や静脈などに次ぐ、新たな認証方法となるか?

潔くフィットネストラッカー機能のみが搭載された、スマートリング「Motiv」。これはシンプルでデザイン性が高いだけでなく、心拍数を検出し、運動しているかどうかを見極める指輪型ガジェットとなっています。

心拍数は健康面を管理する上でとてつもなく大事なデータですが、メーカーはこれに指紋のような個体差があるとし、CESにて心拍数で持ち主を認証し、モバイル・ペイメントを可能にすることを発表しました。

いつから?

THE VERGEでは、「Motiv」がその機能を2019年の下半期に行う、ソフトウェア更新時に搭載させると報じています。使うのは心電図記録法(EKG)の技術で、個人個人の心拍数を特定するのです。

電子マネーの支払いだけにあらず

「Motiv」は生体認証などを利用したオンライン認証技術の標準化を目指す非営利団体FIDO Allianceから認定を受けており、これが意味するのは、この指輪があれば「WebAuthn」を実装することとなり、さまざまなオンライン・サービスがパスワード不要で享受できるようになる、ということでもあります。

ちなみに、リングをはめてログインするときは、何らかのハンド・ジェスチャーが必要になります。たとえばこんな感じ。

指輪なら時計ほど邪魔になりませんし、いずれ人類にとって必要不可欠なガジェットになるかもしれませんね。となれば、心拍数をハッキングされないような対策も出てきたりして?

Source: THE VERGE via MOTIV (1, 2), Facebook