聞き手がわかるかどうかを想像せずに言葉を使うと、相手に理解されませんし、勘違いされたりします。「聞き手は、その言葉を確実にわかるか?」と、聞き手のことをしっかりと想像しながら言葉を使いましょう。 ——伊藤 洋一

ヤフー株式会社が設立した、Yahoo!アカデミア学長・グロービス経営大学院の客員教授、伊藤羊一さんのベストセラー『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』から、伝える技術を磨くためのヒントです。

以前、ビジネス格言で紹介した前リッツ・カールトン日本支社長の高野登さんも、あらゆるコミュニケーションには想像力が大切だと述べています。

想像力を働かせて相手に伝えること

「自分の伝えたいことを正確に伝えよう」と張り切るあまり、情報量が多すぎたり、内容が難しくなってしまったりすることがあります。

でも、そこで

「相手は前提知識を共有しているか?」「違う業界の人にも理解しやすいか?」

ということにまで想像力を働かせれば、ぐっとわかりやすくなるでしょう。

ちなみに、著者の伊藤さんは、ある新聞記者からのアドバイスを参考に「中学生でも理解できる内容」を基準としているそうです。

話す時も文章を書く時も、この基準を参考にすればコミュニケーションがスムーズになりそうです。

Image: Shutterstock

Source: 伊藤羊一著『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』(SBクリエイティブ)

カフェグローブより転載(2018.12.09)

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