むき出しカーボンはロマンある。
家電見本市「CES2019」で2019年モデルのThinkPad2種、ThinkPad X1 CarbonとThinkPad X1 Yogaに触れてきた米GizmodoのAlex Cranz。Yogaの材質変更が気になったみたいです。どう変わっていたんでしょうか?
LenovoはThinkPad X1 Yogaのボディにカーボンを使うのをやめてしまいました。ボディは全部重くて退屈なアルミニウム製になっています。
Lenovoによると、カーボンは消費者のニーズに合わず、消費者はアルミニウムを求め続けたんだそうです。Lenovoはビジネス向けノートPCではトップセラー。商売でやっていますから、そうしたニーズを満たすのは当然です。まずはお金を稼ぐこと。美しいノートPCを作るのは二の次なのです。
とはいえ、アルミニウム製のThinkPad X1 Yogaは仕上げがすばらしく、ほかのYogaシリーズと同じく、とてもかっこいいです。
でも、ThinkPad X1 Carbonはもっと、ずっといいんです。カーボン製なのでもっと軽いですし、冷たく退屈な金属とはちがった、美しく滑らかなコーティングの感触もすばらしいです。
ThinkPad X1 Yogaは重く、厚くなってしまいました。ボディが全部アルミニウム製になったためですね。材質とヒンジが360度可動する以外は、ThinkPad X1 Carbonとまったく同じ。
2019年版ThinkPad X1 Carbonはカーボンファイバー&マグネシウム製のままで、厚さも2018年版と同じです。
ユーザーが愛する赤く小さなトラッキングデバイス「TrackPoint」は両者に健在。ディスプレイは輝度400ニト・解像度1080pまたは500ニト・4K・DolbyVision対応を選べます。スピーカーはDolby Atmos対応。美しいレトロデザインはとても魅力的だと思います。
どちらのモデルもRAM 8GB、第8世代Intelプロセッサを搭載し、SSDは最大2TB。ThinkPadには、以前からセキュリティのためにウェブカメラを覆える機構「ThinkShutter」がついていましたが、2019年モデルではWindows Helloに使うIRカメラも覆えるようになっています。
ディスプレイ上部にはマイクが4基追加されています。Lenovoによると、このマイクには会議通話に利用する際により高音質な録音が可能になるといったメリットがあるとのこと。
ThinkPad X1 Carbonにはマイナーチェンジもありました。前モデルでは天板がペイントされていたのですが、今年のThinkPad X1 Carbonはカーボンがむき出しになっているんです。
新しいYoga ThinkPad X1 2モデルは、米国では2019年6月に発売されます。Yoga ThinkPad X1 Carbonは1,709ドルから、ThinkPad X1 Yogaは1,929ドルからです。