ニッチ!だけど刺さったCESの地味ネタ9選 #CES2019

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  • author Rhett Jones - Gizmodo US
  • [原文]
  • 福田ミホ
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ニッチ!だけど刺さったCESの地味ネタ9選 #CES2019
Image: David Becker / Getty Images News

あなたにはいくつ刺さるでしょうか?

ガジェットの祭典・CES。巻き巻きTVすごかったねーとかGoogle Assistantの通訳使ってみたいなーとか、そんなガヤガヤも過ぎ去ろうとしています。が、そんな派手なネタの陰にこそ心をくすぐる小ネタがあるもの。ニッチでしかも地味かもしれないけど刺さる人には刺さる、そんなネタを集めてみました。

回るAirPodケース・ZenPod

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Photo: Air Vinyl Design

ハンドスピナーの狂騒が終わって1年くらい経ちますが、その間もAppleのAirPodの人気は伸び続け、定着してきました。じゃあそのふたつをくっつけたら、絶対必要ってわけじゃないけど、誰かはうれしいんじゃない?って発想がこちらです。

Air Vynil DesignのAirPodケースにはスピン機構が内蔵されていて、ムダ使いと思いながら買っちゃったAirPodを落としてなくしたらムダの上塗り…と不安になったときにはクルクル回して気持ちを鎮めることができます。少なくともこのケースに入れて回している間は、AirPodをなくす心配もありません。

ZenPodは30ドル(約3300円)で、今すぐ購入可能です。

Whirlpool Smart Oven

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Photo: Whirlpool

こちらメーカーのWhirlpoolいわく、中に入れた食べ物の種類を自動で検知して、適切な温度で調理してくれます。調理モードは11種類あり、内部にはカメラ搭載で、焼け具合をスマホアプリからリアルタイムでチェック可能。AlexaやGoogle Assistantにも当然のように対応しています。

価格は799ドル(約8万7000円)で、先日発売のBrava(995ドル≒10万8000円)と、だいぶお値下げしたJune(599ドル≒6万5000円)の間くらいの設定です。現在プレオーダー受付中ですが、まずは2000台限定販売です。

Anker Nebula Capsule II

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Photo: Anker

Anker発・ソーダ缶サイズのプロジェクター兼Bluetoothスピーカー、Nebula Capsuleは、Androidベースのオールインワンなエンターテイメントガジェットです。現行モデルも評判上々ですが、後継のNebula Capsule IIは解像度が780pになり、明るさも100ANSIルーメンから200ANSIルーメンに倍増。スピーカーもよりパワフルになって、オートフォーカス機能も搭載されました。

Nebula Capsule IIは今年夏に発売予定ですが、残念ながら早期割引期間はもう終わってしまいました。Kickstarterで資金提供した人は349ドル(約3万8000円)で買えるんですが、通常価格は599ドル(約6万5000円)です。Ankerのページでは現在プレオーダー受付中です。

ポータブルなデジタルギター・Jammy

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Photo: Jammy

Jammyはトラベル用デジタルギターで、4つのパーツに分解すれば長さ17インチ(約43cm)とカバンに入るサイズになります。弦はリアルなギターと同じスチールで、かつ本体に内蔵のセンサーが手の動きを検知するので、ベンディングやハンマリングといったいろんな奏法が自然に使えます。音の種類やエフェクトはいろいろある中から選べて、ヘッドフォンやアンプにつなげばちゃんとした音が聞こえるし、MIDIコントローラーとしても使えます。

出荷は1月中を予定していて、記事翻訳時点では399ドル(約4万3000円)プレオーダー受付中。定価より200ドル(約2万2000円)お買い得になります。

自分だけの音を作ってくれるイヤホン・Nuraloop

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音質をユーザーひとりひとり専用にチューニングするヘッドフォンで音好きを感動させたNura。今回そのラインアップを拡大してより多くの人に使ってもらうべく、Nuraphoneの半額ほどのイヤフォンバージョン・Nuraloopを発売すると言ってます。

Nuraのすごいところは、「ユーザーがどんな音にどれくらい反応するか」をアプリで判定、個人個人の耳に対して完ぺきな音を作り出していくことです。Nuraloopはワイヤレスイヤフォンで「丸1日使える」バッテリーライフ、防水、オプションでケーブル付きとなってます。正確な価格は未発表ですが、多分200ドル(約2万2000円)前後になるものと思われます。

排尿予測デバイス・DFree

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Photo: DFree

DFreeはおしっこのたまり具合をモニターするデバイスで、超音波センサーを医療用テープとジェルでお腹に貼って使います。スマホアプリと連動していてたまり具合が1〜10のスケールで表示され、「そろそろトイレに行きましょう」とか通知もしてくれます。病気などで膀胱がいっぱいでも気づけない人とか、お年寄りが使うことを主に想定してるようですが、小さいお子さんのトイレトレーニングに利用できたって事例も紹介されてます。

価格は4万9880円と気軽に使えるお値段じゃありませんが、必要としている人にとっては十分手に届く範囲じゃないでしょうか。

吸盤付きワイヤレスモバイルバッテリー・Yoolox

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Photo: Yoolox

Yooloxのワイヤレス充電モバイルバッテリーは、充電スピードは最速じゃないですが、他にない特長があります。それは、移動中のワイヤレス充電問題を解決したってことです。ワイヤあり充電の場合、スマホとモバイルバッテリーの間はケーブルでしっかりつながってたので、カバンの中に入れて歩いていても外れることは通常ありませんでした。でもワイヤレス充電器はスルスル動いて外れてしまうんです。そこでYooloxは吸盤というシンプルな解決策を導入、これでiPhone Xの重さでもちゃんとホールドすると言ってます。ニッチでローテク、だからこそ光ってるアイデアですね。

Yooloxは米国Amazonですでに販売されていて、価格は10,000mAh版が79ドル(約8600円)、16,000mAh版が99ドル(約1万1000円)となってます。

Lenovo 700 Ultraportable Bluetoothスピーカー

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Photo: Lenovo

Lenovoの最新Bluetoothスピーカー厚さ11mmとごく薄のBluetoothスピーカーながら、音はしっかり大きな360度サウンドです。前面にタッチ操作部があり、SiriやGoogle Assistantにも対応していて、これで電話を受けることもできます。

防滴なので日常のたいていの環境には対応できそうですが、お値段が150ドル(約1万6000円)なのである程度大事にしたほうがいいと思います。発売は4月予定。

頑丈+ポップなスマホケース・Otter + Pop

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頑丈さに定評のあるOtterBoxのケースに、「スマホに付けるノブ」・PopSocketsがくっついて「Otter + Pop」が生まれました。PopSocketsってアメリカで流行ってるお洒落寄りのアイテムではあるんですが、スタンドでありグリップであり、みたいなやつです。ただ通常のPopSocketsは折りたたんでもちょっと高さがあってすっきりしないんですが、この「Otter + Pop」だと、たたんだ状態ではケースの背面にぴったり収まって平らになるのがポイントです。

Otter + Popの発売は今年春の予定、価格は60ドル(約6500円)。今のところiPhone用ケースのみが発表されています。