架空絵本ネタ「どーなっつ文庫」、名物読者のボブが絵本の世界に吸い込まれる超展開の末に感動のフィナーレ
絵本のタイトルや読者の感想に仕込まれていた仕掛けが、全て折り重なってつむがれる壮大な結末。
架空の出版社「どーなっつ文庫」のアカウントで展開されてきた一連の絵本ネタが、超展開の末に壮大な結末を迎えました(関連記事)。絵本の感想紹介コーナーにやたら出てくる名物読者「ボブ」や、絶版絵本のキャラクター「ぱんだくん」など、ちりばめられてきた謎が次々と解明され、物語をつむいでいく流れに圧倒されます。
どーなっつ文庫は、手錠と足かせのついた犬の絵が表紙に載った「あしを あらおう!」など、ブラックジョークを織り込んだ絵本を紹介するアカウント。架空出版社としての世界観を補強するため、絵本に寄せられた感想を紹介するツイートも投稿されており、そのたびにボブの名が見られました。
序盤に掲載されたボブの感想は「I can't read.」ばかりで、当初は「日本語が読めないのにわざわざ買って文句を言っている」というネタに思われていました。ところがある時期から、投稿に異変が。「ボブの家へ絵本が勝手に送られている」「ボブは日本への留学経験があったはずなのに、その記憶が消えている」など、感想コーナーで謎だらけのストーリーが展開されるようになったのです。
ボブは留学した当時の荷物を調べているうちに、どーなっつ文庫の作家「嶋戸奈津音」に会ったことを思い出します。そして、失われた記憶の鍵を求めて日本へ。どーなっつ文庫の社長との対談を実現し、謎の糸口をつかみます。
ボブはしばらく日本に留まり、どーなっつ文庫で起きている怪現象の解決に協力することに。ところが、彼は突然絵本の中に閉じ込められてしまいます。犯人はぱんだくん。絶版となった寂しさから闇落ちし、絵本から飛び出して暴走していたのです。
ぱんだくんは絵本の人気投票を操作して、ボブや他のキャラクターの絵本を下位にし、代わりに自分が返り咲こうともくろみます。このままでは、最下位となった者はいずれかつてのぱんだくんのように絶版とされ、キャラクターとしては消されてしまいます。ところが、どーなっつ文庫の主要キャラクター、こいぬのワンきちがボブを救おうと対抗。Twitterのアンケートでボブがビリにならないよう投票してほしいと、読者に呼びかけます。物語は架空出版社の状況と絵本の世界、ツイートを閲覧している我々が入り交じった異常な様相に。
さらに、ワンきちは「こいぬのワンきち 匿名掲示板で自演したりヘイトを書き込んだりするのまき」という、自分を下げるような絵本を制作。自身が最下位となることで、ボブを救います。それでもぱんだくんは諦めずにすぐさま次の人気投票を実施しますが、熱烈にボブを推す読者の抗議を受けて、なぜかアンケートの選択肢は全てボブに。ボブは窮地を救われます。
もくろみが崩れたぱんだくんは、他のキャラクターにこらしめられることに。「あとかたづけ できるかな?」「ごめんなさい できるかな」など、過去に紹介された絵本のタイトルに責められ、最後に「あしを あらおう!」に取り押さえられます。最初に紹介された絵本がフィニッシュに使われるとか、グッと来すぎて鳥肌やばい。
結局、「嶋戸奈津音」とは何者で、なぜボブを巻き込み怪現象を起こしていたのか――それは、脱出したボブから語られます。怪現象が去ったことで、不穏な内容だった絵本たちも普通に。「絵本のキャラクターとは何か」を語りつつ、壮大な物語は幕を閉じました。
「めでたしめでたし」と言いつつも、考察の余地や少しの謎を残しつつ終わったどーなっつ文庫。作者のマスティ(@DoughnutsCinema)さんも「最後のアレも一応意味はあるのですがまだ内緒です」と、含みのある言葉を残しており、もう一波乱あるかもしれません。
関連記事
- 「あしをあらおう!(悪事から)」 ファンシーでブラックな架空絵本を生み出す「どーなっつ文庫」とは何だ
「のみもの(背景にラーメンの写真)」や「がっきであそぼう!(DTMソフト)」など、とがった絵本が続々。 - プレデターの腕のやつかな? 12セグメントで表現した片仮名が架空言語っぽくてワクワクする
ギリギリ読める感覚がもどかしくも楽しい。 - フィギュア写真をバズらせるポイントは? ワイドナショーでも取り上げられたフィギュア職人・すえきちさんに話を聞く
ダウンタウンとかフレディの人。 - 架空のスポーツカーを完全再現 人気ゲーム「GTA」シリーズの名車「バンシー」が海外オークションに登場、元ネタとなった「ダッジ・ヴァイパー」がベースに
海外オークションで700万円で落札されました。 - 「朝礼と掃除は仕事じゃないからタイムカードは今から切ります」 実話に基づいた「ブラック企業体験イベント」が完全にホラーだった
「残業は1日10時間まで」「ノルマ未達成だから罰金10万円」……パワーワードが多すぎる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
-
パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
-
スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
-
顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
-
巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
-
元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
-
実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
-
身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」