株を持っている人は、まだ少数。
株式に投資をしているのはアメリカ人の約半数に過ぎないし、米紙ワシントンポストによれば、「米国の上位10%の株式保有者が、全体の85〜90%の株式を所有している」とのことですので。
近い将来に起きることを予測するのは簡単ではありませんが、幸いにも、FRB(連邦準備理事会)は、2019年の間は失業率は引き続き低下し、高まることはないと予測しています。
とはいえ、今後経済の悪化が見込まれるとしたら、家計のために、この1年どんなことにフォーカスすべきでしょうか? 現金を蓄えておく以外にすべきことは?
マネーブログ「Humble Dollar」の創設者で編集者のJonathan Clements氏は、次のようにアドバイスをしています。
1. Roth IRAに拠出する(アメリカのみ)
金融の専門家たちは、Roth IRA(iDeCoのような確定給付型年金制度の1つ)を愛しています。
もしあなたがRoth IRAに拠出する資格を持っているなら、そうすべき理由はたくさんあります。とはいえ、Clements氏が書いているように、経済が不安定になることを考えると、別の角度からもメリットが見えてきます。
Roth IRAは、拠出金を好きなときにペナルティなしで引き出せるので、いざというときの緊急時準備金として使うことができます(日本のiDeCoは不可)。
つまり、今から拠出を始めておき、将来、失業してお金が必要となった際に、そこからお金を引き出せるということです。こうしたことは、従来のIRAや401kではできません。
2. クレジットカードの債務を返済する
FRBは利上げを行っています。つまり、あなたが今抱えている債務の返済額が増えていくということです。債務の返済は常に優先すべき事項ですが、将来、職を失い、クレジットカードに頼ることになる可能性を考えると、今のうちに返済しておくことがなおさら重要となります。
また、もしローンがあるなら、その返済も再優先事項となるでしょう。ローンを支払っている最中に失業すれば、支払いに困窮してしまうからです。
3. お金に関するさまざまな要素を見直す
職を失う心配があるのであれば、今は新たな金融債務を負うべき時ではありません。「たとえば、今乗っている車をあと数年使うことができるはずです」とClements氏は書いています。
あなたの職が危険にさらされているなら、自動車ローンを組んだり、新しい車を買うために貯金を下ろすべきではありません。まだ、終わっていない自動車ローンがあるなら、なおさらです。
同様に、現在の債務を把握し、負債額を削減したり、事態を改善する方法がないかを調べてください。将来の債務を減らすために、自動車ローンの支払額を増やしておくのも検討に値します。ほかにも、ケーブルテレビを解約したり、安いスーパーに買い出し先を切り替えるなども検討しましょう。
これらは、近い将来やってくるかもしれない困難な時期に備え、自分と家族を守るためにできることのほんの一部です。
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Image: Nong Mars/Shutterstock.com
Source: The Washington Post, Humble Dollar
Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文]