ものすごい増えっぷりです。
Appleが実施した、お安くバッテリー交換できるプログラム。みなさんの中でも、利用したことがある方も多いでしょう。しかしその反響はあまりにも大きかったのか、2018年には例年から大幅増となる1100万台ものiPhoneのバッテリー交換が行なわれたことが判明しました。
AppleでCEOをつとめるティム・クック氏がミーティングで語ったとされる、今回の情報。これの何が驚きなのかといえば、例年は100万〜200万台程度しかiPhoneのバッテリー交換はしていないそうなんです。まさに、ケタ違いの需要ですね。
なお、Appleによるバッテリー交換プログラムは2017年末から2018年末まで実施されました。日本の場合、通常8,800円かかる交換費用が3,200円にディスカウントされたんです。もちろんすべての端末が交換されたわけではないのですが、診断プログラムによりバッテリーがヘタっていると判明すれば、サクッと交換に応じてくれたのです。
しかしこのキャンペーンは、値下げ以上の負荷をAppleに与えたはずです。なにせ、古いiPhoneのバッテリーが気軽に交換できるとなれば、新型iPhoneが売れなくなるのは必至。iPhone XS/XS Max/XRでは10%の減産の報道もありましたが、もしかしたらこれが原因なのでは…と、思わず勘ぐってしまいます。
現在AppleはiPhoneの販売台数を公開しておらず、その売れ行きを知ることはできません。個人的には利益を減らしてでもシェアを確保し、iOSのエコシステムを維持してほしいと思ってしまうのですが…。はたして、Appleはどのような判断を下すのでしょう?
Source: Daring Fireball via MacRumors