WW1のドイツ潜水艦の残骸、フランスの海岸に姿を現す

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WW1のドイツ潜水艦の残骸、フランスの海岸に姿を現す
2018年12月にヴィッサンで見られたUC-61の残骸

金塊とかは積んでいませんよ。

フランスの海岸に、世界大戦時のドイツの潜水艦・Uボートの残骸が現れました。この残骸は第一次世界大戦時のドイツの機雷敷設型潜水艦UC-61型で、1917年に26人の乗組員たちがフランスに降伏する前に手放したもので、一世紀以上の時を経てカレー近郊ヴィッサンの海岸に出現したとBBCは報じています。

BBCによれば、この潜水艦はその大部分が1930年代に砂の中に埋められていたものの、数年おきにちょっとだけ姿を見せていたとのこと

12月以来、干潮時には砂丘から100mほどのところに、潜水艦の2つのセクションが出現している。

ヴィッサンのBernard Bracq市長は、「残骸は2~3年ごとに、潮の干満と砂の移動をもたらす風によって短い間現れますが、一陣の風によって再び隠れます」と言います。

地元のツアーガイド Vincent Schmitt氏は、この潜水艦の残骸がいつもは「ほとんどが埋まっているので、そのため人目に付かない」もので、こんなに露出したのは彼が覚えている限りでは今回が初めてだとBBCに語っています。

BBCいわく、この潜水艦はベルギーのゼーブルッヘ港から出発し、ブローニュ=シュル=メールとル・アーブル近くで機雷の敷設を試みている間に終わりを迎えたとのこと。uboat.netによれば、UC-61はパトロールを5回実施して、船を12隻(うち1隻は軍艦)を沈没させ、3隻(こちらもうち1隻は軍艦)に損害を与えたとか。

濃い霧の中で、ヴィッサン近く(カレーとグリ・ネの間) 50°54’N, 1°40’E で座礁した。連合国に使われるのを防ぐため、船員により真っ二つに爆破された。26人が生存(死傷者はなし)

2018年の4月、研究チームは第三帝国滅亡後のナチスの高官たちを南米に運んだとウワサされた第二次世界大戦時のドイツの潜水艦、優れた性能を持つXXI型のU-3523をデンマーク沿岸の海底123メートルでを発見。この潜水艦が金や行方不明のナチの高官を積んでいたというウワサ(確証はない)が根強く残っていましたが、遠隔操作探査機でもっても調査するのは難しいため、U-3523が運んだ秘密は明かされないままになりそう。

2017年には、第一次世界大戦時の沈没したオーストラリアの潜水艦、さらに1942年に沈没したまた別のナチスのUボートも発見しています。

Source: BBC, Uboat.net, facebook