Google Chromeは、ローンチ以降ウェブ上の悪い要素からユーザーを守ろうとしてきました。そのお陰で、ポップアップ広告を見なくて済んだり、マルウェアが含まれているサイトを見ようとしている時に警告が出たりするのです。そして今、Google Chromeは最悪のオンライン広告を取り除こうとしています。

Googleは悪い広告をブロックし始めている

Googleが悪い広告をフィルタリングしようとしていると最初に気づいたのは、2017年4月でした。そして、2017年7月には、Googleは新しい広告ブロッカーのようなものを試していました。2018年2月、Chromeは広告をブロックし始め、Chromeの新しい広告ブロッカーがどのように機能しているかを明らかにしました。

基本的に「Coalition for Better Ads」の一部として、Googleは標準の設定を適用しており、ルールを遵守していない広告を除外しています。悪い広告を採用しているウェブサイトを見つけたら、悪い広告が一掃されるまで、Googleはそのサイトのすべての広告をブロックします。

Chromeの広告ブロックは広まっている

Chromeは、すでに北米とヨーロッパで広告のフィルタリングをしていますが、その「Better Ads Standards(良い広告の基準)」を世界中に広めると「Chromium Blog」で発表しました。そして、7月9日からは場所に関係なく、Chromeは悪い広告をユーザーに提供しているウェブサイトを罰しています。

すべてが上手くいっているので、ユーザーは違いに気づかないでしょう。ユーザーがウェブサイトを閲覧すると、Googleはルールを守っているかどうかをチェックします。

守っていない場合は、このドメインのすべての広告はブロックされていますというメッセージが表示されます。そのウェブサイトの広告を表示させたい場合は、ユーザー次第になります。

北米やヨーロッパ以外の国でウェブサイトを運営している場合、Googleは「Ad Experience Tool」を使うことを推奨しています。このツールは、ウェブサイトに表示される広告をテストし、問題が見つかった場合は、それを解決する機会が与えられます。

Googleはオンライン広告の向上を目指している

誤解のないように言うと、この広告ブロッカーはインターネット上のすべての広告をブロックするためにデザインされたものではありません。そうではなく、Googleは広告の品質向上をしようとしているのです。

オンライン広告をもっと許容できるものにすることで、Googleはこれから数十年にわたって、広告が確実にウェブサイトの一部であり続けられるようにしたいのです。

もっと読む

Chromeに世界時計を常駐させる拡張機能『FoxClocks』

Chromeに世界時計を常駐させる拡張機能『FoxClocks』

働きすぎ防止! 「休憩時間」が来たら教えてくれるChrome拡張機能「Break Timer」

働きすぎ防止! 「休憩時間」が来たら教えてくれるChrome拡張機能「Break Timer」


Image: Castleski/shutterstock

Original Article: Chrome Will Block Bad Ads Worldwide From July by MakeUseOf